アンドロイドと音声データ
「食料も水も、なーんにもないですね」
男と女は
「ここまで来て
男と女は
女は
「ざっと、あと十日分ですね。もちろん先輩の分を私が
「
けらけらと笑う女を
「次の行き先のあてはあるか?」
「うーん、無いですね。この
「だよな。……いっそもう
「私は嫌です。勝手に死んでください。さようなら」
「
もう一度男は深くため息をつき、近くにあったコンクリートの
「ん?」
「どうしました?」
立ち上がった男は
「メモリですね」
「だな」
男の手にある物体は親指の先から第一関節までほどの大きさの、コンピュータの外部メモリだった。
「何か記録されているかもしれません。みてみましょう」
そう言うと女は持っていた
「まだ
「この前
女はメモリに
「これだけ
コンピュターの画面に、ディレクトリの
「音声データ?」
メモリの中には
「会話記録……。会話記録かぁ。どうします? 聞きますか?」
女は
「もしかしたら有用な情報があるかもしれないし、一応聞くか」
「わかりました。では一つ目から」
そう言うと女は一つ目の音声データをクリックした。
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