第2話 ホック外しテロ

 今日も羽里は星子にちょっかいをかけている。

 あの胸にご執心なのは頷ける。

 私も憧れているからだ。


 しかし、あいつには触らせたくない。

 あの羽里だけには。


 今日、羽里は異常な瞬発力を発揮し星子のブラのホックを外してしまった。

 それはきっと世界最速。光速の指先と言っていい手際の良さだった。


「いやだ~。羽里ちゃんホック外さないでよ~」


 暢気な星子は笑っている。

 この馬鹿は恥ずかしくないのか?

 もしかして羽里だけなら許せるとでもいうのか?


 私の焦りはさらに募っていった。

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