小説を書いてて思ったことを殴り書きする。
喘息患者
Q、「どうやったらこんな話書けますか?」
どうも底辺です。ツイッターのリプ欄や、参加しているウェブ作家さん達とのlineでよく聞かれることがあるんですが、
「どうやったらこんな風に書けますか?」
「なんでこんなこと思いつくんですか?」
と、僕の話を面白いと言ってくれた方がよく聞いてきます。
小説書いてる人ならみんなが知りたい事だと思います。早く一発当てて印税生活したいですもんね。
「なろう。」や「アルファポリス」さん辺りを、よくアニメ化している作品のクレジットやスレで見かけます。つい最近では「慎重勇者」が、カクヨム初のアニメ化作品になるそうですね。僕もファンです。ぜひリアルでお会いできたらサインください。
大抵こういう人は、「俺にもできるんじゃないか?」的な発想で書いてる人が殆どだと思ってます。たまたま書いた小説が大人気になってアニメ化したりグッズ化したり……そんなシナリオを描いているんじゃなかろうか。
ただ、書いてみたは良いが上手くいかなくて、それでたまたま僕に出会って面白いと感じて、何かを得ようとしてそう言う事を言ってくれたんだと思います。
もしそうだったら嬉しいですが……そうじゃない人もいるのかな?
ただ、僕はそういう人たちには決まってこう言います。
「わかりません。」と。
もし何かを期待してこの話に触れてくれた方でしたら、期待させてごめんなさい。ただ下までしっかり読んでいただいてから、結論を出してほしいと思います。
というのも、僕もヒットを飛ばしている人間ではないです。一番PVが伸びている「please tell me」でさえ、1万PVに到達していないという有様です。まだレビューが少し頂けてるだけマシと思えますが、人に偉そうな事言える結果を持っているわけではありません。
ですが、それが「わかりません」という回答の理由でもありません。
ではなぜ「わかりません」という回答なのか。
正確には、この解答には続きがあります。
「わかりません。ただ、僕は自分の作品を面白いと思って書いていますし、そうじゃなきゃ掲載しません。面白くなくなったら、いつも完結させています。」
はい。僕にこの質問をくれた方には、大体みんなにこう言ってます。
ぶっちゃけ人気の「に」の字も無いので、評判のいい作品の傾向や心を掴みやすいテクニックなど、そういう表面的な分析を知りたいと言われればそれをお伝えすることもできます。(ただそれは、僕よりもっと細かく分析している方がいらっしゃいますので、その方にお伺いを立てた方が勉強になるかもしれません)
ただこの質問をくれる方の多くは、「まだ小説を書いたこと無い人」や「書いたことはあるけどうまくいかなくてやめてしまった人」なんです。ここでいううまくいかなかった人というのは、自分の思った程度より書けなかったっていう人ですね。
たまたま読んだ僕の話がとても面白かった。だからぜひうまく書くコツを教えて欲しい。その意欲は素晴らしいと思います。何をするにも熱意は原動力ですので。
ただ話を掘り下げると、「難しい」とか、「できるか不安」とか、ようは失敗が怖い、或いは失敗したことがトラウマになっているケースが殆どでした。
いや、気持ちは凄くわかります。やってる人に話を聞いた方が近道だと思うのも、正解です。いくらでも聞けばいいんです。それでできるのなら。
それだけやってできないのは、圧倒的に「経験」が足りないからです。
たまに居ますよね。「処女作が人気作品になった!」「初めて書いた本だけど○○賞もらった!」とかいう人。正直めっちゃ羨ましいです。僕もそういう夢を見た時期がありました。
ただ、僕は拙作を書き続けて6年ぐらいになりますが、そういう人達は単に「そういう話を書けるだけの経験が既にあっただけ」だと思っています。
昨日生まれた人が100万部のベストセラーを打ち出したとかなら才能だと思いますが、現在においてそんなのはいません。誰しもその本を書くまでに様々な人生を歩んできているはずです。
そこから抽出した経験を本にしたら人気作になった。その人たちは思い付きで浮かんだ言葉を殴り書きしているわけでは、決してないと思います。その本を書くまでに別の本を読んだり、資料を探したり、どこかへ足を運んだり、それこそ誰かから聞いた話を煮詰めたりしていると思います。
だったら、「じゃあ色んな経験して来いって言えよ」ってなると思いますが、僕はあくまで小説を書くことに対して返答しているのでありますし、そもそもそれで面白い小説を書けるかどうかは別問題ですからね。ある程度国語の教科書を見ながら、まずは作文から文章を書く練習を始めるのも、僕は大事だと思います。面白く見せる文章の書き方を覚えるのも経験ですので。
ただここで言いたいのは、「あなたが面白いと思ってないものを、誰かが面白いと思うはずはない」という事です。つまらないと思って書く話は、つまらなさそうに書いてる文章に自然となってしまうものです。
自分で書いててつまらないなと感じたものは、勇気を持って終わらせることも必要だと思います。(エタるのは読んでくれてる方に申し訳ないので、できるだけ無いように頑張っています。)
話が少しズレましたが、僕も始めっから今の書き方だったわけじゃないです。高校の文芸部時代の作品見ますか?ひっでぇですよ?僕はもう読めません。自分の作品なのに。
みんな大好き夏目漱石先生の「吾輩は猫である」を小学生の頃に初めて読んで、その面白さが忘れられずにこんなことしておりますが、今も表現で迷ったときは参考にさせてもらってます。
もちろん、自分の作品を書くまでに色んなお話を読みました。僕の作品を面白いと思ってくれるのも、その人たちの「面白い」があったからこそだと思います。
面白い話は、誰にでも書けます。ただ、凄い時間がかかります。たまにゲロとかハゲとかしている方もいますが、あながち嘘じゃないと思います。
もっとあなたが面白いと思う時間を、大切にしてあげてください。
それが面白い小説を書く一番のコツだと思います。
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