ぼっちめし

深海さくら

プロローグ

「ただいま」



鍵を開けてそう言うけれど、答えてくれる人はいない。自分の声が虚しくリビングに響き渡るだけだ。

月村真矢、13歳。それが私の肩書きである。

両親は共働き。

忙しいらしく、晩御飯の、いわゆるゴールデンタイムに帰ってくることはまずない。

だから、私は一人のいわゆる『ぼっちめし』を食う羽目になるのである。

しかし、これも慣れると悪いものではない。皆で食べる良さ、というのがあるように、一人で食べる良さもあるのだ。

炒飯、うどん、ラーメン、スパゲッティ…

家で食べるこれ等の料理も、ワンパターンなものばかり食べていては飽きてしまう。

たが、一工夫加えればあら不思議。

意外といける!なんて事も多いのだ。


これからは私の『ぼっちめし』道を皆さんにお見せしていきたいと思う。




それではどうぞ、ご覧あれ。

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