この二次創作にご加護を!
山川ぼっか
素晴らしい爆裂誕生日に祝福を!
「カズマ、カズマ! 明日は何の日か知っていますか?」
「そりゃ、こんな寒い冬なんだから家でゴロゴロする日に決まってるだろ」
めぐみんは急に変なことを聞いてきた。しかし、何があろうとこんな寒い日に出るのなんてごめんだ。
「アクア、アクア! 明日は何の日か知っていますか?」
「明日?……セシリーと秘密の談・・・ちょっと用事があるわ!」
「そうですか……って危ないことはしないでくださいね!」
めぐみんはツッコミはしたものの、やはりなんか悲しそうにしていた。
「ダ、ダグネスなら明日は何の日か分かりますよね?」
「明日か? 明日は特に何も無いはずだが」
「そうですか。ありがとうございます」
そう言うと哀愁を漂わせて部屋へと戻って行った。
「ねぇ、ヒキニート。あの子にとって明日は何かあるのかしら」
「ヒキニートじゃないわ! ってそうなんだよなぁ。なんか俺悪いこと言ったかなぁ」
「カズマさんなら言いかねないわね。プークスクス」
「お前も人の事言えんのかよ! お前に話した後も悲しそうだったぞ?」
「それはカズマさんが傷つけてしまったんだからしょうがないわ」
俺とアクアは結論の見えない言い争いをした。それを楽しそうに見ていたダグネスには後で凄いことをしてやろう。そんなことを考えたりしていると
“トントン” 「タ、タノモォ!」
と、誰かがやってきた。1番暇していたダグネスが出るとそこにはゆんゆんが来ていた。
そこで、ゆんゆんに何かあるのか聞くことにしてみた。
「明日はめぐみんの誕生日ですよ。私はめぐみんに何が欲しいか・・・」
「「それだぁぁぁ!」」
「アクア! 何かやるぞ!」
「そうねヒキニート! パーッとお祝いよ!」
「何をお祝いするんだ二人とも」
「「もちろん」」
「めぐみんが明日大人になるんだよ!」
「め、めぐみんが大人に!? めぐみんのやつめ、私にエロセイダーだの言っておきながら!」
何か勘違いをしているようにも思えるがこのままにしておこう。
お祝いはパーーっと盛大にやりたいという宴会の神様はギルドへと走って行ってしまった。きっと誕生会は成功するだろう。なんせ宴会の神様計画なんだから。
残った俺はどうするか迷っていた。めぐみんは何が欲しいんだろうか。ってか俺女の子にプレゼントとかしたことないんですけど!
とにかく街に出て何か探してみることにした。
いろいろ街中を探して歩いていても何かピンとくるものがなく、きずいたらウィズのお店に来ていた。
「いらっしゃい。おっ、異性にあげられるものが見つからなくて悩んでいる少年よ。いいことを教えてやろう。そう急がずゆっくりと決めるが吉と出た」
「ゆっくりも何も見つからねーよ」
「あら、カズマさんいらっしゃいませ」
乙女心のありそうなウィズならなにかいいヒントがもらえるのではないか。
「よお、ウィズ。ちょっと聞きたいことがあるんだ」
数時間後
「もう、あげなくていいかな、俺」
「きっとめぐみんさんならなんでも喜んでくれますよ! これとかどうですか? きれいで魔力の詰まった宝石です」
これで何個目だろう。毎回変なものを進めてこられるから疲れてきた。
「何か悪いことがあるんだろ」
「そんなことありませんよ! ちょっと使うときに知力が下がっていくだけです」
「重大欠陥じゃねーか!」
ウィズには頼れないとわかったの仕方なく買えずに帰ることにした。アクアは帰ってこないし、めぐみんはいないし、ダクネスはショックなのか出てこないので早めに寝ることにした。
「カーズーマーさん!」
「まだ寝かせろよ。こんなに早く起きたくないんだが」
「何言ってるの? もうお昼よ?」
「早く起こせよ!」
「私は準備もあるから先にギルドへ行ってるわね?」
アクアに追いつこうと素早く着替えて街へと繰り出した。
やばい、プレゼントを買っていない。ポケットにはアクアからもらった変な形の石が。最悪これでいいかな。と思っていたら偶然指輪を売っている屋台があった。
あれ? これ、結構いいのではないか。
「どれにしようかな。これにあいそうだなぁ」
「カズマは何を見ているのですか」
「ん? これはあいつにあげるためにえらんで…ってめぐみん?!」
「ほほう。この私がいるのにも関わらず、どこの女にあげるつもりなのですか!」
「ええと…」
「言えないのならいいです。私は行きますね」
ここで先に行かしてしまっていいのか俺。ってか主役より後に行くなんて許されるのか! ああもう!
「おじさん、これちょうだい! めぐみん!」
「なんですか?」
「これはお、お前誕生日プレゼント…だっ!」
「ほほう、カズマにしてはいいものを選びますね。もらってもいいのですか」
「あげるよ」
「つけてほしいです」
「え。」
「カズマにこの指輪つけてほしいと言っているのです。こんな恥ずかしいこと何度も言わせないでください」
「…しょうがねえな」
照れながらも俺はめぐみんに膝をつきながら付けてあげた。めぐみんの顔はどんどんと赤くなっていた。
「ありがとう、カズマ。好きですよ」
「俺も好き、だと思う」
「この後に及んでそんな言い方をするのですか。まぁカズマらしいですね。アクアも待ってることですし、ギルドに行きましょ」
ギルドに着くと
「「ハッピーバースデーめぐみん!!」」
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