第16話 変化(へんげ)
40 K-1
俺は学校をやめた。
あと、家を出て、俺の祖父方の親戚の勧めで、
お爺さんと養子縁組した。本人からも勧められた。
同姓同名のままだから困ることは少なかった。
多くは単に住所変えましたとか解約で済んだし。
リーダーに言われてちょっと質問したんだけど
その答えで、両親にはとても話せないってことになって、
親戚の何人かにしか、説明してない。
家族含め、説明できない相手には進路による転校
(普通科じゃないとこへ変わる)
ということにしてある。
俺の祖父母はいとこ同士で家が近く
(ちなみに物理的な意味でも近かった)
祖母は俺の説明でめっちゃ泣いてた。昔話とか詳しい人だったから、
もしかして多少は原型に近い話を知ってたのかもしれない。
それと、俺の退院後に
クチナシが学校裏山の祠のそばの洞窟で
倒れているのを救助されたと聞いた。
そのあたりで初めて、俺はあの学校での事件が
世間的には、
古い遺跡から漏れ出した風土病的なものを
それをテロと勘違いした学校側の対応ミス
という内容で、11月中に少しだけ報道されていたことを知った。
直後に速報以外報道されなかったのはテロかどうかでどこかが揉めたかららしい。
まあテロじゃないのにテロにされても
その逆でも、
学校近辺の人は困るだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます