夜の中
美しいピンクの髪に大きな花を咲かせパタパタとせわしなく歩く。
「ねぇリアマ、待ってって、あなた歩くの早すぎるのよ」
リアマは飽きれつつも振り返る。
「モルガ、お前はそうやってゆっくり動いて…
それでも星なのか。俺はロードも呼ばなきゃいけないんだよ」
モルガと呼ばれた可愛い女性は
もう、っと小さく零し、笑いながら伝える。
「ロードならもういるじゃない、間抜けな狼ね」
そういった瞬間
モルガと同じきれいなピンクの髪がふわりと現れる。
「リアマ、私はずっとモルガの後ろにいたぞ」
二人は手を繋ぎ、楽しそうにリアマを見る。
モルガはかわいらしい西洋風のドレスをまとい
ふわふわと長い髪に咲き誇る花々を揺らす。
ロードは西洋風の鎧をまとい
サラサラとした短い髪にツルのような銀の装飾を施している。
二人の瞳は透き通った紫色をしている。
二人がこの国の星、そうシュバリエだ。
その二人に馬鹿にされつつもリアマはそのままダリアの待つ場所へ向かう。
街の光はぽつぽつと灯り
にぎやかな音楽でどんどん活気が出てくる。
今夜も賑やかな眠らない夜が始まろうとしている。
「ダリア、二人を連れてきた。」
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