『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』 朝井まかて
げっ! これがデビュー作かよ.... 最初から最後まで、完成度高過ぎてベテラン過ぎるだろコレ.... 剛胆な部分は、決して荒削りでは無い....
著者11年間の作家人生(長編小説作品は17冊)の中で、
「本作が最新作」と嘘付かれても、疑いなく信じる
新人は、最低限このレベルに達し、この上を目指さなきゃならんのか....怖ろしいな....
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一行一行、俳句のように練られた美しさで。
更には多彩な人物と、多様な出来事が、最後まで繋がってゆく
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草木を育てたり、品種改良したりして、売る、花師たちの勝負噺。
なんだけど、『花競べ』に勝つか、負けるか、とゆーのは、ほんの前座に過ぎず(そこまでも充分面白いが)、本作の真の面白味と素敵さは、花競べ後の、数々のエピソードから始まる
脈々と続く、木、花、草の命の噺から、人の命が尽きるまでの噺へと
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