非愛転生〜カタオモイ〜
オサムフトシ
第1話 プロローグ
黒色の空の下……全てが朽ち果て、ひび割れた大地の広がる世界。
その中心で一人の少女が目を覚ました。
「……ここは?
……あぁそうか。
また 私は、
そしてまた、繰り返すのか……」
体を屈め俯く。
それは彼女が生まれて数千回目の目覚め。
その瞳は、悲壮で運命を呪う幼い少女のようだった。
………
…………
世界には幾度の均衡ルールが在る。
【壱】
"時"は過ぎて行く。
留まることなく過ぎて行く。
決して繰り返す事などあってはならない。
歪める事もそれら事象も許されない。
【弐】
"
生には死が訪れる。
決して繰り返す事などあってはならない。
歪める事もそれら事象も許されない。
無限と有限、それはこの世の理。
それは世界の決まり。
それを侵す者が居た。
だが、それは不幸を齎もたらす。
行き過ぎた力は均衡へと帰る。
その力が強い程、不幸が訪れる。
それは世界に嫌われた…… いや、世界によって均衡を保つための事象である。
これは幸運にも奇妙な能力を生まれ持ち、不幸な運命を決められた……
……世界に呪われた者の恋の物語。
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