フェリックス語り

 この異世界には必要ないとされている精神病院、でも、精神病院付きのガイキチ的遊園地を、経営することが夢だった、フェリックスという名前の男。異世界出身の男だ、そして投資家でもある。彼は金色の短髪に黒いスーツ、身長194センチ体重54キロ。俺の着ているスーツはピークドだから、タイプが違う。ちなみに俺の嫁のジ・アナル・ゴッドリッチ姫の体重は49キロ。マンコカパッキュウの体重は48キロ。ジ・アナル・ゴッドリッチ姫のオッパイもマンコカパッキュウのオッパイも、天然モノである。

 フェリックスは、イトオ・ライフの提案する、企画に乗った。

「なあアナ。ユニヴァーサルスタヂオ異世界、これ、どう、たのしいと思うか?」と俺は言う。

「私は興味ないけど。それより貴方とセックスしてたいわ」とジ・アナル・ゴッドリッチ姫は言う。

「ありがとう。俺は、結婚してから、やっと、キミを姫というふうに扱えた、元々は、他人、だから、中々は姫という権力者を認めれないというのも、ワガママなオマエなら、わかっているはずだ」と俺は言う。

「うん。ねぇ、貴方って昔いたところで、どんなことされたの、いじめは」とジ・アナル・ゴッドリッチ姫は言う。

「ああ。いじめ、言ってなくてもバレるだろうな、性格で。俺はべつにいじめる趣味はないし、いじめられて嬉しくない」と俺は言う。

「それは当然知っているけど」とジ・アナル・ゴッドリッチ姫は言う。

「俺も女扱いされて、性的にいたずらされた。乳首を弄ばれた、チンコに砂かけられた。その当時、ギャル男ヘアーした俺の髪の毛を全剃りされた、アレやれコレやれと、道化師を強要された、ストレスで面皰だらけだった青春ではないのに青春として括られるあの時期も。大泣きだ」と俺は言う。

「だから貴方は道化になっていこうとしているの?、好きでもないのに道化ぶるのは、やめてよ。貴方をもっと慰めたくなったわ」とジ・アナル・ゴッドリッチ姫は言う。

「俺は、元いた世界では、慰めてくれる人なんか、いない。俺はモテた、が、興味を持てないような女ばかりだったからだ。芸能界一綺麗とされる女も、46億年に1度にしか産まれないとされてるほど美人といわれる少女も、みんな、綺麗ではない女に見えた。結局2次元の女も興味失せるほどになった」と俺は言う。

「私は?」とジ・アナル・ゴッドリッチ姫は言う。

「当然、綺麗としている。俺と、オマエは、似てる……。元いた世界でさ、よく言われていた、夫婦はいろいろと似ていると」と俺は言う。

「貴方の元いた世界は、素晴らしいとか、美しいとか称されてもいると言われましたよね、でも、それは、残酷で、暴力もあふれる場所だったということ……変な場所。でも貴方は変ではないわ」とジ・アナル・ゴッドリッチ姫は言う。

「でも、その残酷さも、暴力も、残酷ではないと、いわないと、世間は、クズとしてくるよ、だから、残酷でもないんだ。俺は元いた世間が嫌いなんだ……働きたくもないさ……俺が元いた世界で愛聴していたPトルズも、17歳で自殺したニルヴァアナのコベーンも、俺は敬意を示しても、結局どこまでいっても共感したフリなんだ、俺は、結局オマエのことが一番好きなんだ、Pトルズも、コベーンも、ビョークも、グリーンウッズ兄弟も、みんな、俺の嫁にはかなわないんだ……。皮肉めいたが、でも結局、そうなんだ、残酷では、ないんだァ……チクショォ……すべてがこの世界に負けているんだあんなとこ……中学初期、ギャル男の時、大好きだった渋谷も、思春期の真っ只中にはもう嫌いだ」と俺は言う。

「貴方……」とジ・アナル・ゴッドリッチ姫は言う。

 俺とジ・アナル・ゴッドリッチ姫はセックスした、狂って求め合いながら。


 翌日、フェリックスは、よく語る、これは、前からそうだった。

 王族である、俺たち夫婦の前でもよく語るフェリックス、彼は、夫婦に嫉妬するよりも先にまず語る、というわけではないが語るが先をポリシーにした男である。

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