第2話 枯渇したのは文章力か、想像力か

 怖いことを考える。


 ──このまま、書けないのかなぁ……。


 いや、書けなくても死なないけどさぁ。生物学的には。


 でも、あたりまえに持っていた能力を失ってしまっては、いままで平気な顔して歩いていたのが、どうしたら進んでいけるのか分からなくなる。


 あんなに楽しかったのに。


 容易く幸せになれた。

 書いているときは。


 いまは苦しい。


 物語が、かりかりに干からびている感覚。

 水をやっても、光をあてても、身じろぎもせず。



 文章が浮かばないのか。

 想像力が滅してしまったのか。


 ……なんでなんだろう?

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