Espionage8 進行

「あー飲んだ飲んだ」


 ビールは最高だなぁ! さーてデカブツ殺しに行きますかね。


「っと、その前に手洗い手洗い。このまま外に出たら確実にヤバいわ」


 何かヤバいって? 分かるだろ? 別に外でやるのは苦手じゃないが普通に手洗い使いたい。


「あ? 男子しかねぇぞ?」


 予想してたけどやっぱりか。全く。


「まぁ、別にいいけど。てか早く行こ」


 生憎私は化物だ。人間の基準には嵌まらん。見た目は女の子かも知れんがそんなのは見た目だけだ。関係ないね。

 さっさと済ませて外に出た。


「寒い寒い寒い、あーちくしょー!」

『気温、マイナ20度ですからね』

「おまえ、いつ通信いれたんだ」

『外に出てからですよ』

「敵情報は?」

『不思議な事に見張りすらいません』

「は? どれどれ」


 オペレーターの腕を信頼していない訳ではないが流石に気になる。バイザーのサーマルで見てみたが本当にいない。


「変だな……でも道はこっちだろ?」

『はい、情報からでは……っ!』

「後ろか! はぁッ!」


 生体兵器が飛び出してきた。とはいっても雑魚タイプか失敗作か。回し蹴り一発で死んだ。


「あー見張りがいないのコレのせいだな」

『ですねぇ、そこはさしづめ……』

「良く言えば生体兵器の放し飼い、だな」

『悪く言えば生ゴミ処理場、ですね』


 あーもう! 雑魚だらけのじゃねぇか!


「すんごい、面倒くさい……」

『同感です』

「はぁ……中央突破するわ」

『それがいいかと』


 別の建物まで一直線に走る。雑魚には構わない。時間の無駄だ。


「どけ! 雑魚が!」


 走りながらラリアットで吹き飛ばす。


「ふんっ!」


 群れた雑魚の頭を踏み砕きながら前に進む。


「ちっ!」


 ちょっとでかい奴には飛び膝蹴りをくれてやる。


 そんな事をしていると別の建物についた。さっさと扉を開けて中に入る。これで一段落だ。


「あー寒かった」


 さて、デカブツ起こしに行きますか。










 おはよーございまーす!



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