第12話 決戦
八丈島にキラーズがいない。
住民やデッドメタルたちの死体が散在しているだけだ。
見つけた! 首領キラーロボを前に集まっているキラーズの姿が!
公園内で集結し、まがまがしくて目をそむけたくなる光景だった。
道路に着陸するヘリ。
再び死闘が始まる。金属のバットと金属のバットの。彼らの使用するバットは双方とも、戦闘用の超合金製。ヘヴィメタル社製の霊刀ダーティーローズ。
ルーディーはキラーロボと一対一の勝負に挑む。
ノズは他の連中全員を相手に大立ち回りだ。ノズの戦闘能力はルーディーに勝るとも劣らない。
彼ら2人の共通点としてDNAの4重螺旋がある。
3重螺旋を超えるスーパー遺伝子の保持者だ。
生まれつきの戦闘人間だ。
空を舞い、回転し、建物やキラーズの身体に足を乗せ、蹴り上がり、次々と倒してゆくノズ。
簡単にかたずけてしまう気でいたキラーロボの鋼鉄のボディーにバットを強打の連打するが、けりのつかないことに焦燥がつのるルーディー。
キラーロボの攻撃は強烈だ。バトルスーツを着ていなければ一撃で死に追いやられるだろう。ノズも限界を感じてきた、だんだん攻撃を避けられず、抵抗も出来なくなってきた。
2人は背中あわせになり、ダーティーローズをかざして威嚇した。2人で同時に攻撃することを2人とも同時に考えた。
「炎の軍団なんて来ないじゃないかルーディー!」
「あれ見ろよ」
ノズは絶句した。
殺されたはずの住民たち、デッドメタルたちがユラユラとうごめきながら立ち上がり、歩きだした!
炎の軍団だ!
女性や子供から老人たちまで死から甦ったのだ!
炎の軍団の猛攻がキラーズを攻撃する。
パンチやキックでキラーズを蹴散らせてゆく。もう彼らとルーディー、ノズの間に能力の差は無い。超人として生まれ変わったのだ!
圧倒的力で岸まで追いつめた。勢い付いたルーディーの連打で火花を散らすまでやられたキラーロボ。
ルーディーは見上げてくる小さな女の子にダーティーローズを手渡した。
「やってきな。思いきりな!」
女の子は走りより、飛び跳ねて、うろたえるキラーロボの脳天めがけてフルスイングして、頭部を吹き飛ばした。ガラスの割れるような音がした後、キラーロボは海に落ち、海水に電気系統がやられて爆発した。
炎の軍団によってキラーズは包囲され、廃屋に幽閉された。
女の子は得意顔でルーディーにダーティーローズを返した。
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