第3話 不完全
愚連隊デッドメタルは確かに反社会的な存在だ。
しかし心は汚れていない。
純粋で硬派だからこそデッドメタルになれるのだ。
ルーディーは社会に対立していたが、自らの不完全さに悩んでいた。
自分も完全ではない。だからこそ悪にはなりたくなかった。
デッドメタルはそんなに低俗ではない。
誇り高き不良少年グループだ。
バイクや車のオイルにまみれて黒く汚れていても
心は悪に売り渡したりしない。
自警組織的存在であり、弱者の味方だ。
クラブやライブハウスの経営、ボディーガードなどが主な仕事だ。
上層組織として黒崎グループという会社があり、元暴力団員だった
黒崎義夫という伝説的人物が率いるその会社が合法的にデッドメタルの仕事を取り仕切っていた。
18才になると黒崎グループへの就職が約束されている。
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