第73話 日常
Rito
Reiちゃんはどうやって
俺を見つけたんだろう
効率よく探す方法を見つけたんだろうか
とりあえずSoutaの家に行くか
なんとしてもSoutaを希望の高校に入れる
ピンポーン
「お邪魔します」
最近は自宅のような感覚になり
勝手に入っていいよと何度も言われ
そうしている
「こんにちは」
「もうすぐでご飯できるからね」
「はい、ありがとうございます」
晩御飯を終え
即効、Soutaの部屋へと向かう
「まず苦手な部分から潰してくぞ
いいか、英語は単語帳作ったから
時間ある時に何回も見るんだぞ
それからこの文法を頭に叩き込め
英語の文章問題は
いかに単語を知ってるかが鍵だ」
「分かった」
「社会はひたすら暗記だ」
「俺、暗記苦手」
「分かってる
出そうなとこまとめといたから
ここを何回も読め」
「うん、分かった」
はじめて会った時よりもだいぶ素直になった
きっと本来の素直なSoutaに
戻ったんだろう
Haru
今日はボランティアに来ている
今日はAkiraに簡単なプログラミングを
教えてみようと思い、教科書を作ってきた
今までWordとかExcelだったから
そろそろAkiraのやりたいことをやるか
当初は順番に時間を決めてやる予定だったが
周りの子の図らいで
Akiraだけになった
Akiraも周りの優しさを感じとってか
一生懸命学んでいる
「こんにちは」
「Haruくん来てくれたのね」
「Akira、今日は簡単なプログラミング
やろうと思って
教科書作ってきたぞ、ほら」
その瞬間Akiraの目がいつも以上に見開く
言葉はないがめちゃくちゃ喜んでることが
よく分かる
「よし、じゃあさっそくはじめるか」
コクリ
「まず一番......」
「で、次にー.....」
「そうだ、物覚え早いなAkira」
「じゃあ、今日はここまで
また来週来るからな」
「.....」
「じゃあな、Akira」
「.....」
「今日もありがとうございました」
「いえ、また来週来ます」
「Akiraくん毎回楽しみにしてるんですよ
カレンダーの日にちに印つけて」
「えっ、そうだったんですか」
「えぇ、あの子はあなたのことが
大好きだから」
「えっ」
「あの子にはあなたが必要」
「必要......」
「あっ、重くとらないでくださいね」
「いえ、また来ます」
俺のことが好き.....
俺のことが必要.....
Rei
最近は心理学の勉強をしながら
特殊能力を活かして
ブログから相談に来てくれた人の
カウンセリングをするようになった
お金を払うと言ってくれる人もいるんだけど
まだ学生だしとも思ったんだけど
一回1000円にして
ブログに感想をのせることを
了承してもらった
その感想が少しずつたまってきた
久しぶりにブログを開いたら
すごーい、相談がこんなに来てる
嬉しかった
こんなにも頼ってくれる人がいるなんて
ようやく私の居場所を見つけた
Reila
Nanaはまた新しいコンクールに向けて
絵の準備中
昔とは違ってそんな才能のあるNanaを
純粋に応援できる
そんな自分になれたことにホッとする
インスタグラムにのせてる絵を気にいって
メッセージをくれる人が増えた
Reilaさんの絵を見てると癒やされます
なぜか感動して涙が出ます
私に絵の才能はないかもしれないけど
それでも私の絵を見て喜んでくれる人が
いるなら、それで幸せ
それだけで幸せ
上から降りてきて周りとは違う気がして
分かりあえない気がして、いつも孤独だった
でも今は降りてきて良かったって
そう思えるから
今現在の数値
Rito
前回は
頭脳 800
精神 700
特殊能力 600
今回は
頭脳 900
精神 880
特殊能力 800
特殊能力が未だに何なのかは分からないけど
伸びている
今はとにかくSoutaを高校に入れてやりたい
Rei
前回は
頭脳 500
精神 1200
特殊能力 950
今回は
頭脳 650
精神 1350
特殊能力 1100
嬉しい
精神と特殊能力は999を超えた
頭脳も伸びてはいるけど
どう上げたらいいのか分からない
Haru
前回は
頭脳 1600
精神 800
特殊能力 1200
今回は
頭脳 1700
精神 850
特殊能力 1450
頭脳と能力は伸びた
精神のレベルが
まぁ、こんなもんなのか
Reila
前回は
頭脳 780
精神 900
特殊能力 850
今回は
頭脳 850
精神 990
特殊能力 950
うーん、全体的に伸びたかな
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