第64話 3.5次元監視室

Rito



9月9日


やっぱりまた来てしまったこの場所に


時刻は23時55分


今回はあることを確認しにきた





扉を何度も叩く者、現実世界に反映する


この言葉の意味を


どう反映するのか分からないが


その言葉の通りやってみようと思う





0時00分


扉が現れる


扉を5回ほど叩いてみる


これで何か変化するのだろうか





Rei



9月11日


昨日もこの場所に来た


今日は2日目


こう解釈した


毎日連続で扉の前に現れる者


現実の世界で変化があると





0時00分


あれ、何でだろう


今日は扉が現れない


今までこんなことはなかった


もしかして毎日は開かないってこと?





だとしたら次はいつ開くの?





Haru


9月12日


やっぱりここに戻ってきてしまった


以前からこの世界が存在することは


知っていた





3分に1回の監視システムを


うまくかわす方法


監視カメラのようなものがあるはず


それらしき物はないか確認する





Reila


9月13日


やっぱり今回のmissonに関係する気がして


また戻ってきちゃった





時刻は0時00分


扉が現れる


この前と同様中に入ってみる


少し怖いけど


歩いてる人に触れてみる





手が体の中に入っていく


物体として存在しているわけではないんだ





一人の人に声をかけてみる


返事はかえっては来ないけど


確かに反応している






3.5次元監視室


「ん?


カチャカチャ


「このモニターに写ってるのは.....」





ピピピ


ピピピ


えっ、Ritoが


   Reiが


   Haruが


   Reilaが






ピピピ


Ritoへ


貴宝寺にはもう近づくな


今回ははじめてだから厳重注意だ


分かったな


Kail





ピピピ


Reiへ


あの石碑には近づかないで


次見つかったら、転生終了になっちゃう


Miia





ピピピ


Haru


あそこには足を踏み入れるな


監視室から連絡が来た


気をつけろ


Kieth





ピピピ


Reila


あそこは立ち入り禁止区域よ


もうあそこには行かないで


missionが失敗に終わっちゃう


Miina





Rito Rei Haru Reila


バレた


でもこれではっきりと確信した


3.5次元世界なんだって





3分に1回


これが鍵だ


監視をうまく交わせば


出入りすることは可能なはず





もう近づかないことが


賢明な判断ということは分かっている


けどこれを作った人はおそらく


特別転生者だろう


ということは何か必要性があって作ったはず


あの世界で何かをすれば


missionが進むということだろう


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る