第40話 京都の秘密

京都


実はこの場所は特殊な場所である


日本の中でもここだけは特別な場所である

 




京都には


ホテルや旅館は存在するけど


自宅は存在しない





つまりどういうことかと言うと


この場所には人は住めない


よって保育園や学校は存在しない





観光地として成り立っている


観光客が立ち寄る


レストランやお土産屋さん呉服屋さんなどは


存在する

 




店の営業時間もすべて決まっている

 

朝の10時から夜の21時まで


その時間を過ぎたら


働いている者は京都を出て


それぞれの家に帰っていく





ホテル・旅館は24時間営業だから


3交代制で回している

 

これらはすべて3次元の人たちで

 

まわしている





なぜ京都に住むことができないのか


そう、それは


貴宝寺


あそこを守るためだ





石碑にもあるが


あそこは魂の通り道とも呼ばれる場所


そして毎日深夜の0時から5分間のみ


その扉が開かれる





ただ3次元世界の人が例え石碑に触れても


何も起きない


上から降りてきている者が触れると


扉が見える



 


ただそれだけでは扉は開かない


達していなければ開かない


この達するは何のことかというと


年齢のことである





20才に達していなければ開かれない


20才を機に特殊能力のスイッチが


起動するからであろう




あろう、なぜ断定的じゃないかと言うと


もともと貴宝寺は普通のお寺だった


それを誰かがこの貴宝寺と上の世界とを


繋げてしまった





ある時それに気づいた者がいて


ここに立ち入らないように


ここを守るために


京都を完全な観光地帯にしてしまった





昔は住宅地もあった


徐々に本当の理由は言わず


観光地帯にしていくという話をし


京都は住めない場所というルールを作った





だから今は住んでいる者はいない


1軒を除いては


1軒、そうそれは貴宝寺の人間だ


唯一貴宝寺の人間、貴宝家の者だけ


本当の理由を知っている





この理由を他言しないように


貴宝家には銀河司令センターから


貨幣を渡すシステムとなっている


それも永久に





何度かこの扉を封鎖しようと試みたが


未だに成功していない


これを作った者は相当な頭脳の持ち主


ということになる




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