　日本の病院は薬出しすぎってよく言われますよね。確かにやたらめったら薬を出してくれる雰囲気もある気がします。その事について調べたデータが公表されました。

　自治医科大などの研究チームの調査によると、国内の外来診療で出された抗菌薬（抗生物質）の６割近くが効果のない風邪などウイルス性の感染症への不必要な処方だった事が分かったそうです。７５％は専門医らが推奨していない薬だったのだとか。抗菌薬の不適切な使い方は薬剤耐性菌が生じる原因になるため、研究チームは適正な使い方を呼びかけています。

　処方された抗菌薬の８６％は様々な種類の細菌に効く「広域抗菌薬」と呼ばれるタイプ。耐性菌が発生、増殖しやすいため、欧州ではまれにしか使われないそうです。専門医の推奨する薬が選ばれている割合は２５％にとどまっているのだとか。

　とは言え、お医者さんによってもやたら薬を出す人、そうでない人がいますよね。だからこそ、適切な分量のお薬を出すお医者さんのお世話になりたいものですね。