夢世界INDEX

@sakagaPy

0夜 私,覚醒ィ~

 こんにちは,尾上皐月と申します。ヒッジョ~に自我の薄い人間のメスです。

 世間的には(華の)女子大生やってますが,大学生活をキャピキャピ楽しめるほど外向的じゃないし,だからと言って学問にモチベ―テッドされている訳でもないです。せめて生活力を......!というのは私も3万年前(ワタシ歴)に一瞬思ったことがありましたが,それはあくまでも思っただけで,今も昔も夕飯は惣菜パンに袋サラダが最高です。千円のパンケーキとか普通に詐欺だろと思います。

 人間の本当に端くれのような私にも趣味くらいはあります。それは......






『寝ること』です。






 今あなたは「あまり人を舐めんじゃねぇゾ?」などと思ったことでしょう。しかし,私にとってはマジで睡眠が趣味です。睡眠ほど楽しいことなんて存在しません。

 あなたはこう思うことでしょう。

 「あのさ,趣味って普通意識がある内に楽しんで,自分のためになるものじゃない?(笑) 寝てる時って意識ないでしょ?(笑)」

 その(笑)に嘲笑の意味があることは私も知ってます。その心笑ってるね!?です。まあいいでしょう。あなたが趣味をそのようなものと定義するなら,私の睡眠はあなたの趣味の定義にバチコリ当てはまります。

 

 あなたは夢を見ますか? 寝てる時のやつの方です。

 ふつう,人間は7時間も寝れば5回くらいは夢を見ているそうなのですが,大概の人は起きる瞬間に忘れてしまいます。夢は忘れて良い,というか,記憶の容量節約のためにゴミ記憶を捨ててる作業のようなもんです。

 たとえ夢を見たとしても,そこに自分の意識が入り込む余地なんてないでしょう。荒唐無稽なエピソードと滅茶苦茶な人物設定をババ―――ッと一方的に体験させられて気づいたら起きているはずです。

 普段は自我が押さえ込んでいる無意識のあらわれが夢だとも言われていますね。夢を見るのは秘められた欲望の成就のため,という考えです。


 さて,さすがにもう私の睡眠が趣味足り得るかはおわかりでしょう。

 そう,私は夢の中で意識を保っていられるのです。それも最初から最後までです。

 イヤーッ,私らしい特長だと思いませんかみなさん! だって現実で自我が薄い人間が夢の中ではメッチャ自我出してんですよ!

 

 閑話休題。


 では,私がそんな(夢の中でしかイキイキできない悲しい)ヤツだとわかったところで,なぜわざわざそんなことをみなさんにお話ししているのでしょうか。

 それは,私は最近,夢の中である事件が,それも私だけではなく他の人の夢の世界にも共通して起こっているからなのです。

 この事件は結構な事件だと私は考えています。

 しかし,それがどのようなものかと言うことについては,これからお話をしていく私の夢世界,そして現実世界の物語に付き合っていただかなければなりません。

 

 もしあなたが現実だけに目を向けて生きていこうとするならば,お時間をお取りし申し訳ございませんでした,左上の×を押し,私のページをお閉じください。

 もしあなたが自己の不可解な世界,知り得ないはずの世界,『事件』について注意の入場料を払ってしまわれたのでしたら,どうぞ私,いつもお世話になっております。いいえ,私たちのお話にお付き合いください。




 ようこそ,<裏返しの現実>へ_____

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