肋骨浮き出る貧乳剣士と金髪碧眼ショタ王子
膝毛
第1話 プロローグ
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!カワイイイイイイイ!!なんてカワイイ男の子なの!!ねぇ君どこから来たの!?おねぇさんといいことしない?というかペロペロしていい?いいよね?ダメって言ってもペロペロしちゃうもんねー!!ペロペロペロペロペロペロ・・・あぁっ!ほのかに甘いショタの味がする!!さいっっっっっこう!!ヒャッホオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
なぜこんなことになったのだろう。
少年、ショタ・ユーフィ・ウィルゲルスは年上の女性にペロペロされながらそう思った。
何が起こったら初対面の女性に顔中くまなく舐められるのだろう。
この広い世界で、こんな目にあっているのはたぶん僕だけなんだろうな。
こんな異常な事態に少年は逆に冷静になってそんなことを考えていた。
「・・・ハッ!」
ようやく自分の身に起こっている不可解な出来事を頭が認識したのか、少年は目を見開きとっさに声を上げた。
「ちょ、ちょっと!やめてください!」
必死に女性を遠ざけようとするが、この変態女は全く引かない。
「あぁ!その困った表情もステキ!かわいくてゾクゾクするわ!!もっとペロペロしちゃお!!」
むしろ舌の勢いが増してしまった。
「ヒィッ!やめて・・・くださいっ!!」
ドンッ!
このままでは人間として大切なものを失ってしまう、そんな恐怖を感じたショタは先ほどよりも腕に力を入れ全力で女性を突き飛ばした。
「おっと」
そのかいあってか女性を突き飛ばし距離をとることに成功した、のだが・・・
「ぐおっ」
その反動でショタは壁に思いっきり頭をぶつけてしまった。
あまりの恐怖に想像以上の力が入ってしまったようだ。
(早く起きて・・・距離をとらないと・・・)
そう思い立ち上がろうとするが、
(あ・・・れ・・・?)
手足に力が入らない。
いや、それどころか視界がぼやけていく。
どうやらあまりに強い勢いでぶつかっため、意識が飛びそうになっているようだ。
「え?・・・っと!?・大・・夫!?」
朦朧とする意識の中で変態女の声が微かに聞こえてきた。
(僕は・・・あの剣士を・・・見つけなきゃ・・・いけ・・・ないのに・・・)
そして、少年の意識はここで途切れた。
これがショタ王の世界を変える最初の出会いであった。
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