第9話 種族の選択と能力の関係

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 名前:スピカ

 年齢:12歳

 種族:妖狐族

 性別:

 職業:道士見習い

 所属パーティ:

 所属クラン:

 登録ギルド:メルヴェイユ冒険者ギルド

 冒険者ランク:F


 レベル:7

 HP:31

 MP:70

 SP:66


 筋力:8

 耐久:9

 俊敏:7

 魔力:7


 所持スキル:

 ■武器マスタリー

 【短剣マスタリー:ランク4】【スタッフマスタリー:ランク3】

 ■防具マスタリー

 【ローブマスタリー:ランク4】

 ■知識

 【薬師の知識:ランク3】【彫金の知識:ランク3】【鍛治の知識:ランク4】【木工の知識:ランク3】【鑑定:ランク3】

 ■攻撃術

  ■符術

  【炎符:ランク5】【雷符:ランク5】【氷符:ランク5】【水符:ランク4】【風符:ランク4】【土符:ランク4】

 ■術合成

  【符術合成:ランク2】


 ■所持中の加護・権能

  ■加護

  【女神の加護】

  ■権能

  【半神の権能】

 ■効果中デバフ

  【心身の乖離】

   力と体力の上昇率が著しく低下する。

   心と体の状態が合っていない時に発生する。

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 ※運の補正によりクリティカル確率が上昇。

 ※レベル7に上がったことにより、取得されたデバフがあります。

 ※レベル上昇によりデバフの効果が確認できるようになりました。

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 どう見てもHPの伸びが悪い。

 即死できるレベルなんじゃないだろうか……。


 しばらくして合流地点に辿りついたボク達は、アーク兄のフレンドのパーティーを見つけることが出来た。


「いやぁ~、参ったね! あんなに猪多いとは思わなかったよ。ウルフに追い立てられていたみたいだから、下手すればあたし達がやられてたかもしれないよ」

 アーク兄のフレンドのパーティーは、女性3人からなるパーティーだった。


 猪を倒して一息ついたところで、ウルフの群れに襲われていたので、協力して倒したのだ。


「でも、おかげで依頼達成出来たし、本当にありがとね、アークトゥルス」

 リーダーは茶色の髪をしたミディアムボブヘアの女性だ。


 年齢はアーク兄と同じくらいに感じる。

 

「あほ、あんなの普通なら死んでたぞ? ゲームだからって無茶するな!」

 珍しくアーク兄が怒っているけど、それは仕方ないのかもしれない。


 なぜなら、アーク兄は家族や仲間を大事にしているからだ。


「ふふ、ありがとね。リーンもお礼言わなきゃ!」

 リーンと呼ばれた女性が前に出てきた。


「アーク君、ありがとう。カレンはもう少しアーク君を見習うべきだよ」

 金髪碧眼のロングヘアの似合う可愛らしい女性だ。


 話しぶりからして、アーク兄の知り合いなんだろうけど。


「お前らコンビはもうちょっとお互いの欠点補えよな? 仲良いんだから協力出来るだろ?」

「アーク君、学校でも同じこと言うよね?」

「一匹狼のアークトゥルスの言うセリフじゃない気がするけどなぁ?」

 どうやらリーンさんとカレンさんはアーク兄のリアルの知り合いのようだ。


「あっ、紹介するね? こっち、私の妹のコノハ。弓術師やってるんだよ?」

 リーンさんが紹介した女の子は、リーンさんと同じ色の髪と目をした小柄な女の子だった。

 リーンさんを小さくした感じかな?


「おう、よろしくな、コノハちゃん」

「よ、よろしく、おねがいします」

 もじもじとしながら、コノハさんはアーク兄に挨拶をしていた。


 なんだか小動物みたいだ。


「ねぇ、アーク君、あの女性は誰?」

 リーンさんが指し示した方向には、アニスさんがいた。


「あはは、アーク君達とクエストをしにきた冒険者ギルドの受付嬢のアニスです、よろしくね」

 アニスさんは愛嬌のある笑顔で、カレンさん達に挨拶をしている。


 猫獣人族の女性の笑顔はすごく可愛らしいと思うな。


「よろしくね!」

「よろしく!」

「よろしくお願いします」

 アニスさんは早速女性陣の中に紛れ込むと、何やら話し始めてしまった。


 こっちのクエストも達成してるから、あとは帰るだけだからいいけどね?


「ねぇ、アーク兄」

「ん~? どうした~? スピカ」

「アーク兄の友達は結構これやってるの?」

 アーク兄とその友人がここにいるということは、他にもやってる人がいるんじゃないかな?


「あぁ、いるぞ? 時たま一緒にやったりしてるしな。今度スピカにも紹介してやるよ」

 アーク兄はそう言うと、ボクの頭を優しく撫でさすった。


「アーク兄、くすぐったいよ。もう」

 嫌じゃないけど、くすぐったいのは困る。


「ねぇ、その子誰?」

 リーンさんがボクを指さしてアーク兄に質問した。


 そういえば、アニスさんの流れで紹介し忘れてた!


「あぁ、うちの家族のスピカだ。愛でてもいいけどあげないぞ?」

「あはは……」

 アーク兄はにっこりと微笑みながらそう言い放った。


 なんだか照れるからやめてほしいな。


「へぇ~? 可愛い子ね? 弟? それとも妹?」

 さぁ、正解はどっちでしょうか?


 残念、ボクにもわかりませんでした。


「女装させてみるのもありじゃない?」

「あ~、いいねいいね! あとでやってみようよ!」

 リーンさんとカレンさんが何やら怪しい目つきでこっちを見ている。


 ここはスタコラサッサだよ!!


「こら、スピカ。何逃げてんだ? もう帰るだけなんだから、大人しくしてろ」

 しまった、アーク兄に捕まってしまった!!


「スピカ……ちゃん?」

 コノハさんがなぜかボクをちゃん付けで呼ぶ。


「なにゆえ急にちゃん付けを……」

「友達、なろ?」

 コノハさんはそう言うと、ボクにフレンド申請を飛ばしてきた。


 なんか突然すぎるけど、断る理由もないし、ここは受けておくことにしよう。


「ありがとう、よろしくね」

「ん。よろしく」

 こうしてボクの友達がまた一人増えたのだった。


「ねぇ、アーク君、スピカちゃんって何年生なの? コノハは小学四年生だけど」

「スピカは中学一年生だぞ? ちゃん付けもいいけど、ほどほどにな?」

 そんなとりとめない話をしながら、ボク達はメルヴェイユへと戻っていった。


 今日はなんだかすごく忙しかったけど、友達が増えたのは少しうれしいな。

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