メルと小さな黄色い花

逢柳 都

プロローグ

 自然豊かなある小さな町の教会に、一人の少女がいた。

彼女の名は、メル・アイヴィー。シスター達に拾われてから十五年経ち、みんなから“メル”と呼ばれ、親しまれている。

 これは、メルがクリスマスに起こした、奇跡の物語――。

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