イベントの素材と装備予想
「一応、一番わかりやすいのはこの辺やな」
俺たちは東門を抜けた先のフィールドに来ていた。
東の先にある街まで進むと流石に難易度はそこそこだが、フィールドなら2人でもどうにかなる。
「ここら辺にでるモンスターを狩ってれば素材ドロップするみたいやな。それでいて、東やからフィールドとはいえ北は経験してないときついから人も多くないってわけやね」
「たしかに俺のレベルならこのあたりはまだ平気だけど。1人だとさすがにしんどいんだが」
「ウチは武器の力とかでゴリ押しでならダメージはだせるからな。よくこのあたりのやつならレベル上げのために友達ときてるからいけるはずや」
「そういうことならやるか」
オールマイティに対応しやすい剣士にクラスを変更して、片手でも両手でも持てるソードを装備してきた。俺は剣を抜き放ち両手で構える。
フィールドに現れたモンスターは『オオイタチ』だ。特に特殊な攻撃はないが一撃が重く動きが素早い。特に尻尾の攻撃を食らうと吹き飛ばされたり体勢を崩されるから厄介なモンスターだ。
「俺が攻撃入れた後に回避するから、コノミさんはそのタイミングで後ろから」
「了解。スタンもねらってみるわ」
「頼んだ」
俺はオオイタチの真正面にたってこっちにまずは気づかせる。
オオイタチは前足を地面についてこちらに勢いよく迫ってきた。
「あれ、こんな早かったっけ」
最近はヒカリさんとかアオに合わせてたから感覚が鈍っているらしい。
回避がギリギリになってしまって、攻撃しそこねた。ただ、こっちに大振りの攻撃をさせることはできたので、背中からコノミさんがハンマーを叩きつける。
「よいっしょー! スタンは駄目かー」
さすがにダメージ量的にコノミさんのほうを向いてしまう。だが、それは俺が背中を撮ったということで、いくらすばやくても死角からの攻撃には反応できない。
俺はソードの技を使って高くジャンプして、真っ二つにしてやるという気持ちでイタチを斬りつけた。
さすがにイタチも唸り声をあげてこちらをむく。
その後は似たような行動を繰り返していきイタチを4体ほど倒した。
「これがそれか」
4体中2体から見覚えのないアイテムを手に入れた。
「なんだこれ?」
アイテムを手に持てるように出してみると瓶に色付きの液体が入っている。
「どうやら染料みたいやね」
同じように自分が手に入れた瓶を出してコノミさんはそう言う。おそらく生産職がもってる鑑定系のものでわかったんだろう。
俺の剣士クラスだとアバター・防具素材ということと名前はわかるがそれ以上は不明だった。
「イベント素材で作れる防具とかアバター用ってわけか」
「そうやね。ウチもまだよくしらんけど、ジューンブライド関係ってきいたからウェディングドレスだったりしてなー」
「意外とありそうだな……っと、連絡きた」
確認するとガルドからで『すまん。前のテストの点数で親にお叱りされてたわ。今ログインしたけどどこにいる?』だそうだ。
「待ち合わせしてたやつきたみたいだ
「おっ、了解。ウチも店に戻って商売するかな」
俺はコノミさんと東門で別れてからガルドに言われた集合場所に向かう。歩いている途中で青葉からも連絡があって、集合場所を伝えておいた。
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