改造人間の異生物狩り
七刀 しろ
プロローグ
時は第二次世界大戦の始まりの日本。その時の日本にとある隕石が落ちた。
普通の隕石は星になりかけた隕石岩物質だけなのだが、この隕石の場合は普通の隕石にも含まれる星になりかけた隕石岩物質と地球上に存在する銀によく似た無機質で異質な特徴、いや特徴というよりも特殊な能力を持った金属物質の二つが含まれていた。
それは、無機質な金属物質の周りをその能力を守る壁の様に隕石岩物質が包む外見をしていた。
隕石の隕石岩物質の部分は大気圏に突入した際に空中で激しく炎上して完全に燃えて無くなった。
隕石岩物質に守られて燃え残った無機質な金属部分は隕石岩物質が燃えて原因で加熱され熱に耐えられなくなった無機質な金属部分は爆竹みたいに弾けた。そして金属部分はバラバラに日本各地に雨のように降り注いだ。
それはまるで神が地面に最悪という名の種をばらまくように落ちていった。
バラバラに落ちた無機質な金属部分の中に地球上には存在しない金属部分と同じ特殊な能力を持った【小さな生き物】達が数十万以上の微生物サイズの個体が存在していた。
隕石は森・海・山などの様々な場所に落ちていき、無機質な金属部分に存在した【小さな生き物】はそれぞれの環境に合わせて急速に進化を遂げていった。
進化を遂げていった【小さな生き物】達は最初アメーバに似た形状になり、隕石のバラバラに落ちていった金属部分の中でお互いを共食いの形で吸収し始めた。体が豆粒サイズまで大きくなった【小さな生き物】はそれぞれの環境で特殊な能力を生かし、虫を捕食と吸収を繰り返し始めた。
その【小さな生き物】は酷く食欲旺盛のうえ凶暴性だった。唯一の救いは、その【小さな生き物】は知能が無かったことだが、それ以前に脳自体が全く無かった。その唯一の救いは隕石が落ちてから数か月の間に進化して、吸収した地球上の虫のDNAを読み取り、自らアメーバ状の体に脳の記憶機能の役割に似た臓器を作り始め、【小さな生き物】は少しずつ学習して知能を付けていく。
唯一の救いが消え薄れて無くなっていく。
【小さな生き物】が豆粒サイズからネズミの大きさいなってから世界の人、愚か日本人さえも【小さな生き物】の存在に気付いたときは第二次世界大戦で日本の敗北で幕が閉じるころであった。そのころの【小さな生き物】は体の一部を切り離して、地球上の生物の体に寄生して脳から少しずつ自らの体を馴染ませて地球上の生物の体質を自らの体質に変化させたり、アメーバ状の体を分裂したりと【小さな生き物】は人類に対する脅威と数を爆発的に増やしていった。
日本人が気付くころには【小さな生き物】は軽く人間の手に負えないほどレベルまで力をつけ増えっていった。
どれほどまで危険な生命体になってしまったかというと【小さな生き物】は意図も簡単に人間を襲い、殺し、寄生し、吸収するようになった。
これほどまでに危険になった【小さな生き物】の存在を知っているにも関わらずに日本は【小さな生き物】の存在を世界に発表せず、独占的に【小さな生き物】についての情報は極秘になり、知る者は【小さな生き物】の研究をする研究者とあらゆる組織のトップが集結した組織E機関、この二種類の人間しか【小さな生き物】存在を知らない。
情報の独占の理由は【小さな生き物】が持つ特殊な能力に目がくらんで研究を独占した。
その特殊な能力とは空間を操れることができる能力。
その能力を自由に使えるとした爆発的な科学の進歩と言っても過言ではない。そうした能力を科学技術に使い、日本人の夢、どこでもドア愚か携帯端末に機能として瞬間移動を使えるようになるし、ミサイルを撃ち落されずに目的地に落とせられる。ほかにもいろいろな使い道がある。
多種多様な使い道がある生物の研究を独占するため、日本は国民と世界から隠れるようにひっそりと独自に研究を開始した。
今までに呼び方など無かった【小さな生き物】はいつからか、こう呼ばれるようになった メテオと。
メテオを研究するために大量の被害と莫大な費用がかかった。敗戦国の日本は金銭問題に苦しながらも研究を優先した。優先した結果、代償としてバブルが弾けた。
バブルが弾けても尚、日本は研究が優先され次々と金を注ぎ込んだ。
日本の金銭的なダメージと傷になった研究の成果、メテオは死ねば空間能力を持った隕石の金属部分に戻ることがわかった。しかも生きていた時間や捕食・吸収したメテオや物に比例して空間の能力を持った金属部分に変わることも後々の研究でわかってきた。
中にはメテオに寄生されているのも関わらず意識が残っている生物がいることも分かった。
これらの研究を開始してから数年後、日本人は長年の研究の成果により、メテオを倒せる方法を要約見つけることができた。
それは「目には目を、歯には歯を」に例えた方法でメテオの性質を生物に使い、簡易なコントロールに成功した。
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