ミュージック・トラブル・バスターズ

宗崎佳太

プロローグ

1995年---


音楽業界は転換期を迎えていた。

 

 バンドブームは去り、メジャーのレコード会社は予算を縮小してきたが、ライブハウスシーンはヴィジュアル系の台頭で盛り上がっていた。

 インディーズのレコード会社も、ホールクラスの動員を誇るインディーズバンドも増えて来た。


 一方、ダンスグループは全盛期を迎えようとしていて、小室ファミリーがヒットチャートを賑わせていた。

 小林武史プロデュースのMr.Children、MY LITTLE LOVER、ビーイングのB’z、大黒摩季、そしてスピッツやシャランQといったバンドが活躍していた。


 ゴールデンタイムの音楽番組は一つだけと言う寂しい状況だったが、ビーイングが編み出したCMタイアップの手法は、レコード会社の概念を変えて行った。


 携帯電話が徐々に普及して行き、人々の生活が根本から変わろうとしていた。

 パソコンも、仕事で使う人が増えて来ていた。


 これは、そんな時代の東京~横浜のレコード会社、ライブハウス、音楽スタジオでのお話…



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