モンシロチョウ

無題

うつむきかけた



その目の前


どこから来たのか


あなたは


温かく眩しい


ひかりを纏って


ひらひらと


まぼろしのように


飛んでいった。




わたし


あなただったらよかった。




ただ


ひかりと


花と


小さなつゆと


もう1羽の


かおりに誘われるままに。


たとえ、


そうするうちに




嵐がきて

飲み込まれたとしても。


蜘蛛の巣にかかって

あっという間に

消えるとしても。



わたしは、

あまりに無器用で、


あなたのように

うまく飛べない。


目指すひかりがどこにあるのかも、


よく見えない。


自分に羽があるのかも、分からない。



私の小指の先よりも


もっと小さな頭で


あなたは何を考えているの?


楽しいも、苦しいも、


よくわからなくてもいいから、


あなたのように


ひかりの中を


私は飛んでみたいんだ。


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モンシロチョウ @M5m9y36

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