第120話函館奪還作戦①
ついに、立川基地に首都機能が戻って来た。
多摩地域の多摩川より北側はかなりの範囲、人間が生活できるエリアが確保できて、各地から移住者がやって来た。
物資も横浜港から圏央道を使い陸路での輸送も可能に成り、ダンジョンも合わせると食糧の問題は解決された。
ただ、生活物資の不足が解消された訳では無い、元々海外でコストを押さえるために国内生産していない物や材料が無くて生産出来ない物が多い。
綿など国内生産をほとんどしていない物など、不足する物も多い。
住宅も災害後、空き家に成った家を再利用しているがまだまだ安全に住める地域は狭く、混乱はおさまっていない。
政府管理の元、色々と復興事業や生活物資の生産が開始された。
その頃村では政府から独立した自治を取っていた。
今までの功績を認めさせ、村周辺の土地を村の所有権を認めさせた。
それでも、政府と共同で工場稼働や食糧生産で他の地域より潤っていた。
俺にも政府から補佐が派遣されて、村でも新たなお金が使えるように成ったり、仕事に対して報酬が得られるように成り、それにより税金も徴収するように成った。
まだまだ、税金で得られるより持ち出しが多く、とても上手く行ってるようには見えないが、村では皆なにかしらの仕事を持ち、村での生活は向上して行った。
ただ、総理からのたっての希望により、俺も復興対策会議のメンバーに選ばれた。
余計な仕事をしたく無かったが、交換条件に釣られ参加するはめに。
そして今日、その初めての会議が始まった。
各地での復興のロードマップが話し合われたが、俺は総理の思惑通り、各都市部の奪還作戦オブザーバーで参加する方向に持っていかれた。
東京を奪還したいが、戦力不足から直ぐには出来ないが、各地方から作戦が計画された。
一番最初は函館に決まり、計画はダンジョン攻略では無く、ダンジョンを資源採取用に残し、街の奪還が目的だ。
ダンジョン攻略するしないは、かなり議論されたが、資源の問題やレベルアップのために残すことに成った。
ただ、ダンジョン内のモンスターを常に増えすぎないように管理して、溢れ出すことが無いように対策が検討された。
忙しいのに、当然のように俺は参加することに成っていた。
函館は早くから自衛隊が対策をしており、市街地に居るモンスターの殲滅作戦が実行されることに、ただし郊外に逃げたモンスターは追わず、人間が入植できるエリア確保が目的だ。
うちの村からは俺と新撰組と鬼人族の男3人とグリフォンと何故か観光気分のドラゴンコンビが参加することに成った。
俺たちは横田基地から、モンスターが居る函館空港を避け、新千歳空港に降り立った。
陸路で函館に向かう、その時自衛隊のレーダーには北海道に向かう飛翔物体をとらえていた。
自衛隊にはアメリカからドラゴンの接近を知らせる連絡が有り、函館奪還作戦本部ではドラゴン襲来で市民避難に追われ、大混乱に陥っていた。
その頃、俺たちは何も知らず、陸路を移動していた。
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