第106話続、雅也の休日
今日はクレアさんからやっとお休みをもらい、心配を掛けたマリア達皆をブラッシングしています。
クレアさんはのんびりふやけるんじゃないかと思うくらい温泉に入っています、あんな見た目でもご高齢なお婆ちゃんですから。
新撰組の彼女達からの監視?心配なのか常に一緒に居たので、やっとマリア達のもとに来れました。
ただ、ブラッシングしているとマリア達、特にアインスが俺に今後戦闘は止めて欲しいと懇願して来ます。
戦闘はグリフォンやマリアがするから戦うな、と。俺だって戦闘なんかしたくないよ、クレアの訓練だって傷つかない体に成っても、痛みを感じない訳じゃ無いし、ドラゴンと戦うのは二度と御免だ。
だから、政府には俺が強くなった事は内緒にする事にした。
クレアの訓練が始まった時には自衛官達も帰った後だし、訓練は草原のダンジョンでしたから人にはあまり見られてない。
ただ、困るのがモンスター達だ、マリア達は大丈夫なんだけど、リザードマンの所に顔を出したら、リザードマン全員に平伏された。
今までこんな事無かったのに、なにが悲しいって、リザードマンの子供達に最初避けられた事だよ。
せっかく今まで一緒に遊んでいたのに、急に怖がられるんだもん、俺は膝を着きそうになったよ。
しょうがないから、オジサンは怖くないよって、なんとか前みたいに接してくれる様になったけど、大人達はまだダメだ。
リザードマンにウサギダンジョンの管理を頼み農業も開始した。
リザードマン達も食糧と安全が確保され、今はリザードマン達にベビーブームが到来している。
本当は卵を見せないらしいが俺は良いんだって、産まれたら抱っこさせてもらうんだ。
そうそう、村で飼育してる牛のモンスターも初めて子供を産んだよ、見た目はちょっとデカイ牛の赤ちゃん。
ミルクも分けて貰っているけど、味は油分が多すぎてそのまま飲めないので、バター等に加工している、チーズを作るにはよく解らないが材料が足らないから作れないって言ってた。
バターは大量に備蓄したつもりだったけど、不足してたから助かった。
やっとマリアのブラッシングが終ったら、子供達がマリアにしがみついてマリアも嬉しそう、最近マリアは村のお母さんだから子供達に大人気、しかもブラッシングした後だからもふもふで気持ちいいみたい。
別に一列に並ばなくても皆ブラッシングしてあげるよ、マイペースな太陽だけがボールを追い掛けてるけど、呼ぶから好きな所で待ってて。
それと、立川基地なんだけど、内閣移設でもめてるらしい、政府も一枚岩じゃないから完全移設はまだ先になるみたいだけど、先ずは防衛司令部は移設するみたいで、横田経由で物資を運び込んでる、横田も色々な物資が入って来て喜んでるよ。
立川は滑走路短いし、夜間設備が無いから使えない。
それと冷凍倉庫がもうじき完成する、建物は完成して今は機械の設置や調整をしてる、温度を-40度まで下げられるから、肉も魚も長期保存が可能に成る。
俺達が海外に行っている間も狩ってきたモンスターの保管も万全。
大工さん達は穀物倉庫に着手している、アイテムボックスに頼らない生活も見えてきた。
プロの技師者に来てもらって正解だった。
何組かの家族が村に移住してくれる事にもなったし、最近は近隣でモンスターが暴れる事件も無いから、ブルネイから帰ったらのんびりできるかな。
当初考えてたスローライフと違うけど、俺は戦うより農業や物作りの方が合っていると思う。
後は政府がなんとかしてくれるでしょう。
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