第73話出会いと別れ
俺達は横田基地に着くと、防衛大臣達や横田基地の人々に歓迎された。
移動する高校生達に家族を説得出来たら、受け入れてくれるか聞かれ、俺は勿論と答えた。
最後に全員と握手して別れた、中には涙ぐみ、必ず帰りますからと手を離さない子もいた。
(俺はなにもしてませんから、冷たい目で見ないで)
俺達は大臣に連れられ、会議室に移動すると、恋花が叫んだ。
「お兄ちゃん」
「恋花、久しぶりだな、帰って来たよ」
移住者の中に恋花の兄、土方駿介の姿が有った。
「村のリーダーで私達の彼氏の大曽根雅也さん」
「私達?」
(頼むから止めて、皆さんの目がなんだコイツに成っているから、確かに一人に選べず、流されたヘタレですが、無理強いはしてませんから)
「始めまして、雅也です、皆さんを歓迎します」
(お兄さんと握手するも、目は笑って無いし、そんな強く握手しなくても、レベルアップしてるから大丈夫だけど、痛いよ)
駿介さんは看護士の彼女と供に村に移住する事に成った。
(俺が彼女達と付き合って無かったら、お兄さんの手を握り潰していただろう)
移住希望者と挨拶する中の一人が。
「大曽根君久しぶり、覚えてる?」
「えっ?」
「えー酷い、お弁当一緒に食べた中なのに」
「お弁当?」
「畠玲奈よ、忘れたの?」
「畠さんか、中学以来だね、久しぶり」
(ビックリさせないでくれよ、ただでさえ、4人と付き合ってる発言で、俺のHPは残り少ないんだから、そこの4人、後で詳しく聞くから覚悟しろって、念を送らないで、念話のスキルは有りませんから)
しかし、移住希望者も男性が少ない。
其から俺達は移住希望者の皆さんと面接じゃ無いけど、確認事項を聞き、全員を受け入れる事にした。
男性4名、女性8名、中学生以下の子供が9名が新たな仲間に成った。
俺はその後、大臣と物資の交換をし、話しを聞くことに、物資はマグロや鮭等新鮮魚介類を大量に頂いた、こちらからも米や小麦や野菜等を渡した、米や小麦は古い物も有るが、アイテムボックスにしまっていたから、劣化してません。
それから、大臣から衛星携帯を30台頂いた。
大臣達との会談で尖閣諸島での、石油掘削作業の開始と東南アジアからガスと石油の輸入の開始の話しを聞いた、対価は何かと聞いたら、南シナ海への自衛隊派遣の見返りらしい。
南シナ海は海賊と化したどこかの国の軍隊から防衛を引き受ける対価だそうだ。
村にも、ガスと石油を分けてくれる事に成った、開始は半年後を予定していて、横田基地で引き渡せるとの事に、こちらからは、食糧と鍛治士達が作る武器とモンスター等を対価とする事に、それと出来れば島からの移住希望者の受け入れも考えて欲しいと打診された、移住希望者を大量に受け入れると、問題が起きる可能性が有るので、検討はするが難しいと答えた。
それから、各地の情報を聞いた。
北海道は札幌と函館のダンジョン以外、管理下に起き、肉や武器の材料取得の為に管理して、冒険者と呼ばれる人達がダンジョン内で狩りをしている。
(冒険者って名付けたの絶対にライノベ読者だろうな)
それと、東北も安定している、ダンジョンの攻略数は少ないが、震災の影響か、市民が団結してモンスターの排除にあたり、市民生活は安定している、ただ、冬の寒さ対策の問題が有る、その為にも石油の輸入を急がなければ成らない、原子力の発電再稼働の話しも出たが、安全性の問題から却下された、今は冷却作業のみに集中して当たらせている。
隣の国では、原子力発電所でメルトダウン事故も起きて要るから、日本は2度と事故を起こさない様に対策を取っている。
それと、秋田の犬人間達だが、彼らは協力的で地域住民達と上手くやっているらしい、大臣達はまだ会った事は無いらしいが、ダンジョンから取れる肉で食べられる物を教えてくれるらしい。
その中でオークと呼ばれる豚人間はちょっと抵抗が有るが、かなり美味しいらしい事も聞いた。
(マリアもグリフォン達もオークは大好物だけど、食べるのはちょっと抵抗が有るな、皆で相談しよう)
それと、海ではモンスターの目撃者情報は無く、安心はしてないが、今のところ海は人間以外敵は居ないらしい。
来月から限定的では有るが、衛星放送を再開する事も決まった、内容は各地の情報を流す物に成るが、まだまだ電力の無い地域が多いから、どこまで活用出来るか検討中らしい。
俺からも、リザードマン達の事や都内の情報を話し会談は終了した。
横田基地とも、今後も連携をとる話しをして、輸送機が飛び立つのを見送り、村に帰った。
帰りは人数が増えた事を言い訳にしてマリアに乗って帰った。
(ご両親達、俺は別に女性達を手込めにするつもりは有りませんから、逆に手込めにされてますから、最近は一週間に一人一日にしてもらい、落ち着いたんですから、もうこれ以上は勘弁してください)
帰る時に、マリアと子虎、子猪に皆驚いたが、大人しいですよと、なんとか納得させ帰る事に。
(お兄さん、妹達だけでなく、モンスターまで手名付けるとはって目で睨まないで)
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