第53話大掃除と白兵戦


「あー頭が痛い、ガンガンする」




今何故か俺の部屋で子虎とうり坊達の運動会が行われている。




「雪解ったから止めて、もう起きたから」




雪が頬を鼻で突っつき、残りの3匹は部屋中走り回り俺が目を覚ますとベッドの上に飛び乗った。




「今何時だ、9時か・・・・やべー今日は大掃除するんだった」




子虎達は掃除の邪魔で俺の部屋に誰か入れたな。




二日酔いの頭でリビングに行くと、新撰組とシルバが大掃除をしていた、窓を全開に開けたリビングはメチャクチャ寒い、俺に気付いた美咲が。




「雅也さん、おはよう朝食食べるでしょ」




「美咲さん、おはようごめん寝坊した、二日酔いで朝食はいいや、顔洗ったら手伝うよ」




「雅也さんはこの子達の面倒見てくれれば良いから」




「「「雅也さん、おはよう」」」




「皆もおはよう、ごめん寝坊した」




「良いのよ、この子達とお風呂でも入ってくれば」




「そうだよ入って来たら」




「その間に部屋に変な物が無いか探して置くから、ついでに掃除してあげる」




「楓、雅也さんのプライバシー侵害」




「ベッドの下に何か隠して有ったりして」




「俺は別に見られて困る物何か無いし、自分の部屋は自分でやるから大丈夫だよ」




「ははん、やっぱり何か隠して要るんだ」




「だから何も隠して無いから」




「じゃあ、この楓様が隅々まで掃除してあげる、雅也さんはこの子達の面倒を見てて」




(パソコンはロックしてあるし、 フォルダーも偽装しているから大丈夫だろ)




「じゃあお言葉に甘えて風呂に入らせて貰うよ」




しかし、雅也は知らなかった、とっくにパスワードがばれている事を、そして雅也が部屋を離れた後彼女達にお宝画像を見られ、ノーマルでオッパイ好きだと性癖がばれ1人を除いて安心される事など雅也は知るよしも無かった。




雅也は風呂での4匹の暴れっぷりに困りながらも二日酔いと戦い体調を戻した。




ぶれない歩美が覗きに来たが誰かに捕まり未遂ですんだ。




俺は風呂から出て、軽めの朝食を食べると、この子達の面倒見ててと外に追いやられた。




仕方なく正面の手作り公園に行くと俺と同じように、小学生以下の子守りをさせられている若いパパ達がいた。




「雅也さんも追い出されたんですか」




「まあね」




「普段シルバちゃんが掃除してくれるし、まだ新しいから大して掃除するところ何て無いんですけどね」




「雅也さんゲーセン何時行きます?」




「暇だし子供達連れて今から行くか」




「良いすね行きましょう」




大人4人に子供7人と子虎とうり坊達をWAPC乗せ、走り始めたらマリアがついて来て一緒にゲーセンに行く事に、子供と4匹は初めて乗る乗り物に大興奮。




一人のパパが街道沿いのDVDショップを見つけ。




「子供達が居なかったらあそこに寄りたかった、雅也さん今度また男達だけで捜索に行きましょう」




「良いね行こう行こう」




ゲーセンに着くと俺だけ降りマリアと安全確保をして皆を下ろして中に入った、中にはビリヤードやダーツやコインゲームにプ〇クラ等が有り、ネットを使用しないゲームや景品等根こそぎ回収した、子供達もぬいぐるみやおもちゃを貰い喜んでくれた。




俺達は内緒で来たので帰ろうとするとマリアが。




「人間が近付いて来る」




「マリアどこだ?」




俺は皆をWAPCに乗せ、マリアと向かった。




マリアに着いて行くと、男女11名の制服を着た高校生が警戒しながら歩いて居るのが見える、俺は警戒させない様に声を掛けて近付く。




「おーい、こんなところでどうした?」




一人の男子高校生が




「何者だ?」




「俺は大曽根雅也、仲間と物資捜索に来た」




そんな話しをしていると、マリアが目の前をふさいだと同時に銃声がしたと思ったらマリアが凄いスピードで走り出す。




マリアの向かう先を見ると銃撃しただろう自衛隊員が居た。




「マリア殺すな!」




俺が叫んだ時には2人の隊員は肉片と変わって居た。




マリアは6人の隊員は殺さず意識だけを刈り取った。




「マリア、守ってくれてありがとう」




俺は高校生に近付いて何故攻撃したのか聞いた。




話しを聞くと項だった。




高校生達は部活で避難が遅れて高校に近隣住民と避難していて、自衛隊からの援助で生き延びて来たが、自衛隊員が女子生徒を暴行する事件が起きてから隊員達が豹変したらしい、それから何人も暴行され、高校生達は目を盗んで助けを求めて逃げ出したらしい。




俺はそれを聞いて物凄い怒りを感じた、気絶してる隊員を縛り上げ高校生達を連れて皆のところに戻った。




皆に経緯を話して助ける事を決めた、無線は傍受される可能性あるし子供が居るし、まだ避難所に8人の隊員が居るので近くまで行き俺一人で潜入する事を伝えると男達は同行すると言うが俺にはスキルが有る事と子供達を守る為に残って貰う事にした。




隊員達が目を覚ましたので尋問する。




何人かの隊員が俺の顔を見て青ざめて要るが、一人の隊員が。




「俺達にこんな事して只で済むと思うなよ」




「威勢が良い隊員だな、ちなみに只じゃあ無ければなんだ?」




「お前は黙れ」




「うるせーな、俺は自由何だよ俺は、こんな事したんだ楽には殺さないよ」




「せっかく仲間が止めたのに、自由馬鹿は自分の状況解って居るの?」




「馬鹿はお前だ自衛隊を敵に回して生きて行けると思っているのか!」




「面白い事言うね、ところで誰が他の隊員に伝えるの?」




「・・・・」




「幽霊に成っても伝えに行く根性流石自衛官凄いね」




「待ってくれ」




「待ってくれて言われて女子生徒に待ってあげたの?」




「待ってくれ、俺達4人は暴行に加わっていない、その2人だけだ」




「ふざけんなお前だって同罪だ」




「ありゃりゃ、仲間割れですか」




「何でも話す償いもするから命だけは」




「じゃあゲームをしましょうか、貴方達のパンツ一丁で解放しますから頑張って立川まで帰れたら許しましょう」




何か叫んでたけど無視して身ぐるみ剥いでゲーセンに放り込んだ。




車に戻ると流石に定員オーバー小さい子供達は膝に乗ったり、助手席に女子高生2人で座ったりで何とか乗れ避難所に向かった。




避難所の近くまで行きWAPCを見えないところに停め、マリアにも待機させスキルを使い避難所に潜入する事に。




避難所着くと校庭には5人の隊員が校庭の真ん中に固まって座ってる。




(あれじゃ歩哨の意味無いじゃん)




俺はスキルで近付き、意識を刈り取り縛り上げ俺は中の捜索に中は人が居ない、廊下を進むと保健室の中から泣き叫ぶ声が、俺は中の様子を伺うと暴行してる気配がして、俺は心が冷えて行く感じがした、勢いよく中に入ると3人の隊員が5人の女子生徒に言葉に言い表せない惨い惨状を見てしまった。




俺は冷えた心が憎しみの炎が燃え出した時には3人の首を切り落としていた。




怯える彼女達に毛布を掛けてあげながら助けに来た事を伝えた。


彼女中の1人が死んだ隊員に夢中で何か言いながら蹴っていた、俺は彼女にもう大丈夫だからと優しく止めた。




彼女達は抱き合って泣いて居るので、簡易シャワーと洋服を出し、他の人の居場所を聞いた。




他の人は3階の教室に押し込められて居る事が解り救出に、3つの教室に100人以上閉じ込められて居た、しかし男性が少ない30人位しか居ない。




女性の先生と思われる人に聞くと、多くの男子生徒や男性教師は自衛隊員に襲い掛かり殺された事を聞いた。




俺は心の隅に有った人を殺した罪悪感が消えて行くのを感じた、俺は間違って無い。




仲間を呼び、避難所の人達に食料を渡し、隊員達が持っていた無線機で立川基地に連絡を取った。




「大曽根雅也だ、幕僚長か大臣を今すぐだせ」




「大曽根殿急に言われましても、今近くにはおりません、改めて此方から連絡致します」




「良いから今すぐ出せ、じゃないと2度と自衛隊に協力しない、解ったか!」




「少々お待ちください」




「急げよ」




それから3分後、幕僚長が無線に出た。




「大曽根殿何か緊急事態ですか?」




「ああ、緊急事態だ、お宅の隊員を5人殺した」




「は、何故ですか」




俺は経緯を話した、隊員に殺された人間が30人以上居る事も、そして俺に喧嘩を売るなら買ってやるとも伝えた。




捕縛した隊員達の居場所も伝え、拠点に近付く者は無条件で攻撃するとも伝え無線機を切った。




校庭にLAV軽装甲機動車が1台有ったのでそれも貰い、避難所の人達を車に便乗させ拠点に戻る事に。




ただ車はアイテムボックスから出せるが運転できる人間が少く定員オーバーで戻る事にした。




俺は出発前に拠点に連絡をして無い事を思いだし、心を決め無線機のスイッチを押す。




「雅也ですけど、誰か居ませんか居ませんよね」




「居ますが、何処に行って居るのですか!」




「ごめんなさい、恋花さんあのー聞いて下さい」




「聞いてますよ!」




「実は斯々然々こんな事が有りまして、100人以上の人を拠点に連れて帰るのでお願いします」




「解ったわ、雅也さんは大丈夫?」




「かすり傷一つ有りません」




「そう、早く帰って来てね」






俺達は拠点に向かい出発した。






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