第52話クリスマス


今日はクリスマスパーティーを開催する、朝早くからケーキを焼く甘い香りがする、子達達は枕元に届いたおもちゃを見せ合い楽しそうに騒いでいた。




俺もシルバに魔核をあげ、ボール好きな太陽にサッカーボール、寂しがり屋の雪にはぬいぐるみ、やんちゃなアポロとアナトにはじゃれても壊れない木とロープで作った遊具あげた。




太陽はボールを追いかけては鼻で押しドリブルしているが草原ダンジョンなので安心、雪はぬいぐるみと一緒に俺の膝に、子虎達は遊具と格闘中、アポロは吊るしたロープにぶら下がり、アトナは上に登り柱に噛みついている。




俺は子守りをマリアに頼み代わりにオークとウサギを渡しダンジョンを出ると、オヤジ達は宴会を初めていた、奥さん達に小言を言われても気にせず飲んでる、俺も引き込まれたが頼むから俺を避雷針にしないで。




オヤジ達と話すと俺達が心配だと話し無理してダンジョンに挑まなくても自衛隊に任すべきとか、新撰組は戦闘狂だから俺が無理して付き合わされてるんじゃないかなど色々聞かれたが、俺はそんな事無いと否定したが無理するなと言われた。


俺達を頼れと言われ両親を亡くしてから、親身に成ってくれるオヤジ達にちょっとうるっと来たのにオヤジ達は下ネタを話し出し。


しまいには俺はどうしてるとか、娘に手を出したら責任を取らせるとか始まり、誰の奥さんが色っぽいとか言い出し、見事に奥様達に聞かれ修羅場に成ったので俺はこっそり退避。




次に来たのは美容師さんが髪を切っていたので俺もお願いする事にした、髪を切りながら話していると、高校生の女の子が弟子入りしたらしく、美容師の女性が嬉しそうに色々話してくれ俺もさっぱりしてその場を後にした。




まだ開始まで時間が有るので正面の門に向かうと畑にはネギに白菜に大根等を収穫してる姿を見つける。




門に着くと今日はオヤジ達が飲んだくれているので、門に居る年齢層は若いが小銃を背負う姿は随分さまに成って居る。


ここではダンジョンの話しをしたり、避難所から移住してくれる女の子が居ないか等話し。


ダンジョンに行って隊員のお姉さんと仲良く成ったとか、合コンしたいとか俺もしたいと話し盛り上がった。




暗くなり始めパーティーも始まるので門を後にして食堂に向かう。




食堂前のクリスマスツリーに明かりが灯り雰囲気を盛り上げている。




食堂の中には沢山の料理にケーキが並び子供達は早く食べたくて我慢出来ない様子、人も集まったので館長から乾杯の挨拶を頼まれ。




「今年は本当は色々有りましたが!来年も誰も欠ける事無くクリスマスを迎える様に頑張りましょう、乾杯」




クリスマス会が始まりビュッフェ形式なので料理を取りに行くと美咲が鳥の丸焼を切り分けていたので俺も貰い頂いたが皮はパリパリで肉はジューシーで美味しい、石窯で作ったらしい。




料理も取ったしどこかに座ろうとすると若奥様達に捕まった。


俺が新撰組の誰が好きなのか追求されたり、しまいには4人と付き合えとか無知区茶言われ困っていると若い職人達に助けて出された。




若い職人達は色々作りたいと提案された、その中で遊技場を作りたい話しが有ったのでダンジョンの1階のトレーニングスペースの隣に作る事に、近くのゲームセンターから色々ゲームを確保して、後はビリヤード台も確保すれば良いかな。




今度は新撰組に誘われ一緒に飲み出すと、料理の苦手な楓以外自分達で作った料理を貰い美味しく頂くと楓は拗ねたがケーキのデコレーションをしたと言うので誉めると機嫌を治した。




彼女達と飲んでると楽しい、彼女達の誰が好きなのか考えたが俺には選べないし今の関係は壊したく無い。




この関係が何時まで続くか解らないが、俺は今を大事にしたい。




皆な日常を忘れクリスマスを楽しんだ、自分が描いてスローライフとは違うが今の仲間を大事にしたい。








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