第51話またまた大臣訪問


朝食を食べていると、立川基地連絡が有り、基地に来て欲しいと言われるが、今回はやる事がいっぱいなので断るとこちらに来ると断りたかったが、何やら急いでいるので了承した。




連絡が来てから1時間もしない内にヘリでやって来た、今回は防衛大臣と農林水産大臣と幕僚官僚達が来た。




ダンジョン攻略のお礼を言われてから本題に、農林水産大臣から聞いた内容は今更な事で呆れた。




「大曽根くん今日本は 未曾有の危機を迎えている、アメリカからの食糧援助を中止すると一方的に通告してきた、このままで行くと夏には避難所では配給が滞る事態に陥る、そこで知恵をお借りしたい」




「知恵をと言われましても、最初から解っていた事じゃ無いのですか、その為に北海道奪還作戦を組んだんでしょ?」




「勿論対策は取っている、北海道、四国、九州では農業生産は開始して要るがモンスターの襲撃により、予定していた生産量を確保出来なかった」




「そんなこと俺達に言われてもどうしようも無いじゃ無いですか」




「解っている、我々も藁をもすがる思いで何か無いか伺っただけで無理強いする気は無い、ただダンジョンから果物を収穫出来たり、我々の想像を超える事を大曽根くんは起こしてる、それにここは今の世界では考えられ無いほど充実してる」




「この拠点は政府から正式な自治を認めて貰ってます、我々が充実した拠点を作ったのは我々の努力だ、搾取する気なら我々は今後一切の協力はしない」




「農林大臣何を言って要るんだ、我々の友好関係を壊すつもりか」




「違います、そんなつもりは有りません」




「俺から言わせて貰えば何時まで避難民扱いするつもりですか、ここでは皆働いて居ますよ、避難所で何もしないで飯だけ食わせろって、俺らから言わせて貰えば舐めてますよ、今更選挙も無いでしょう土地が有るなら田畑を作れば良いし、戦える者はダンジョンの浅いところで鍛えれば良いでしょう」




「我々も解っている、勿論協力してくれる人も沢山いる、ただ野党の先導で協力的で無い者も多く政府に責任を押し付けて反発して今にも暴発寸前なんだ」




「そんなの働かない者の良いなりに成っているからでしょ、働かない者に食糧を渡さなければ良いじゃ無いですか」




「そんな非道な事は出来ない、それにそんな事をすれば避難所で略奪行為が起きる」




「じゃあ、働く者を近隣の農地に自衛隊が安全を確保して住まわせれば良いじゃん、立川の避難所には働かない者だけ残して好きにして貰えば、それで暴動が起きれば堂々と捕まえて働かせれば、本当は島流しにしたいけど今じゃ島に行きたい人の方が多いから」




「そんな非道な事出来ない、働けない者もいる」




「この状況で夢見ても解決しませんよ、老人だって子供だって働けます、酷使しなければ良いだけです、怪我や病気の人は医師の判断の元で政府が援助すれば良いだけ、もう元の世界には戻らないのだから働かざる者食うべからずですよ」




「でもどうやって安全を確保するかが問題だ」




「良い場所が有るじゃ無いですか」




「どこにそんな場所が?」




「米軍基地ですよ、あそこなら土地も広いし荒らされていない住宅もあるし、回りは畑も多い最高の場所でしょ、それにあそこは今は無人だしね」




「確かにアメリカに引き上げたが安保上あそこに手をつける訳には」




「何時までアメリカに尻尾振れば気がすむの、何が安保だよアメリカは日本から逃げたんでしょ今更安保も糞も無いでしょう」




「確かに今更安保も無いな、議題に挙げてみよう」




「先に隊員達に調査させよう」




「それで防衛大臣は何をしに?」




「こんなやり取りの後言いにくいのだが、隊員と研究者をここに置いて貰えないか」




「お断りします」




「待ってくれ話しだけでも聞いてくれ」




「聞くだけなら良いですが、俺は監視されるのが嫌いです」




「監視するつもりは無いから安心してくれ、実は仲間に成った魔物達の事で相談したい、仲間にした隊員と研究者の滞在をお願いしたい、勿論滞在中の食糧等はこちらで用意する、何とかお願い出来ないか考えて欲しい」




「そう言う事なら考えても良いですがうちの子達を実験台にする気なら只じゃ置きませんよ」




「そんなつもりは無い、育成方法が知りたいだけだから、ここにはスノータイガーのお母さんも居るからお願いしたい」




大臣達を送り出してから皆に相談すると、マリアも俺に任せると言うと、歩美が暴走したが皆も賛成してくれたので受け入れる事にした。








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