第38話レベル9ダンジョン③
40階層から降りると今度は、ダンジョン内が石造りの遺跡みたい構造に変わったら、しかも何故かうす暗いが明るい、何故明るいか解らないが、誰も気にしないのでその進む。
「ダンジョン何てそんな物よ、気にしない」
この階層のモンスターは偽カ〇フーパンダだが、連係しないからなのか、それともレベルが上がったからなのか、問題無く倒して先に進み、何とかボス部屋前に到着。
装備の再確認していると、歩美が。
「熊ダンジョンだから、可愛い熊が仲間になるかな?」
「フラグだなこりゃ」
中に入ると、3㍍以上有る白熊1頭と偽カ〇フーパンダが4匹。
(何で頭と匹で区別するかって、雑魚は匹で十分だから)
勿論俺が白熊担当、白熊も動きが速く手足と牙で攻撃して来て近づけない、距離を取ると突進して来る。
シルバに手伝ってもらおうと思ったが、シルバは彼女達を援護してるから呼べないな。
しかしレベルが上がるとボスも強いな、でも最初のスライムに比べれば絶望感は無い、筋肉痛は嫌だけど、さらにギアを上げるか。
俺も攻撃をくらうが奥さん達が作ってくれた防具のおかげでダメージは少ない。
足への攻撃が効いて来たのかスピードが落ちてきた、それからは俺の猛攻についに足が止まり、とどめに首に剣を突き刺し倒した。
彼女達も後1匹で、可哀想にタコ殴りにあってる。
ボスを倒すと俺達はその場で座りこむが、歩美がうろうろしてる。
「可愛い熊が居ない、何で」
「毎回出て無いじゃん」
「熊ちゃん、欲しかった」
俺はダンジョンコアを吸収するとダンジョンマスターのレベルが上がり、筋肉上昇を覚えた。
《マスター、ダンジョンマスターのレベルが30を越えて、ダンジョンクリエイトの能力でダンジョン内に森ら草原が作れる様になりました》
「マジか果物の実る木も作れる」
《可能です》
「あの果実って、食べても大丈夫?」
《すみませんマスター、人間に害がないかは解りません》
「そっか」
俺達は30階層に1泊してから、ダンジョンを出た、外に出ると自衛官達に英雄を見る様に大歓迎された。
車で基地に帰ると柵ごしだけど、避難してる人達にアイドルの追っかけの様に手を振られ、振り返すと黄色い声援が聞こえる、彼女達も男達から熱烈な歓迎を受けていた。
(オジサン勘違いしちゃいそう)
基地に着くと総理始めお偉方が迎えてくれた、総理から称賛を受けていると、落ちぶれ党のオバチャン党主が。
「こんなに早くダンジョン攻略できるなら、もっと早く来てくれれば良いのに、何で来てくれなかったの」
「はぁー、俺達だっていろいろ生きる為に忙しいの、じゃあんたは文句以外何してるの、散々自衛隊否定しといて、お世話成って感謝してるの」
オバチャン議員はその後も、フジコフジコ言ってたが、俺達は無視し、他の人達はオバチャン議員を睨んでた。
気分が悪いので帰るからヘリを用意して欲しいと頼むと、総理は何とか1泊だけ休んで話を聞かせて欲しいと頼まれ、他の議員はオバチャン議員を罵倒してた。
果物の件も有ったので、1泊する事にした、隊員に果物を渡し検査してもらう、風呂に入り総理達と夕食でダンジョンの報告をした、夕食にはオバチャン議員は流石に居なかった。
夕食時に聞いたが、北海道の猪ダンジョンを自衛隊が攻略した事と、石川さん達が見つかり仲間の刀匠達と刀や銃剣を作り始めた事を聞いた。
俺達がヘリで帰る時に大勢の隊員に見送られ、ヘリが飛び立つと避難所からも手を振られた。
「本当に凄い歓迎でしたね」
「私達は前にテレビ出た時に経験したけどね」
「あの時は職場まで来て嫌だったけど、今回は何か嬉しい」
「俺なんか初めて黄色い声援を聞いて、勘違いしちゃいそうだよ」
「雅也さん、勘違いすると痛い目を見ますよ」
「はい・・・」
(オジサンは解ってますよ、昔合コンで勘違いして痛い目みたから)
そんな昔の嫌な思いでを思いだし、雅也が落ち込む中帰路につく。
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