第39話ダンジョン後と新たな仲間



あれから自衛隊の攻勢が始まって、いくつかのダンジョンが攻略された、ただ攻略出来たのはレベル5以下のダンジョンしかない、無理して少しでもレベルの高いダンジョン攻略を強行した部隊は、死傷者が出たらしい、対策本部からは低レベルから攻略を指示しているが、現場指揮官の独断で俺達素人に攻略出来るならと挑んだらしい、無能な指揮官の部下も大変だ。




果実も検査して貰い、人体に有害な物質は見つからず、調査結果食べても大丈夫と解り、俺も元スライムダンジョンを改造して、5階層を家畜飼料の為に草原、1~4階層を果樹園に作り変えた、ダンジョン果樹園の凄いところは果実を収穫しても2日あれば、また果実が実っている事だ、余剰分は自衛隊を通して避難所に届けてもらっている。




良い事ばかりではない、都市部の奪還作戦はライオンの様なモンスターと、白いゴリラの様なモンスターに押され全線を後退させた、これにより湾岸地域からの電力供給計画も頓挫した。




それと俺は野党の皆さんに嫌われて居るらしく、視察団を派遣する打診が有ったが、勿論断った、ちょっかい掛けるなら今後一切協力はしないと伝えた。




何故かその話が避難所にしれわたり、市民ですら相手にしなく成った、同調した若者も居たらしいが、彼女達を避難所に移住させろとか、ハーレム反対と抗議したらしい、ハーレムどころか俺には1人の彼女も居ないのに、勘違いは止めて欲しい、ハーレムなんて俺の精神に耐えられないよ、確かに彼女達は可愛いよ、でも誰か1人を好きに成り、告白してフラれたら俺は立ち直れ無いし、今後の連係にも問題が、俺だって彼女が欲しいよ、同じ家に住んで何も出来ない生殺し状態なのに、ライノベのハーレム主人公みたいには行かないよ、しかも両親も居るのに、俺は太陽と雪と寝ますから寂しく無いと心に言い聞かせてます。




拠点周辺もだいぶモンスターが減り、いよいよレベル13のダンジョン攻略も考えなきゃいけないけど、レベル10を越えるダンジョンはモンスターも単一系統じゃ無くいろいろ居るらしくナビでも解らないから、中々行く気になれないし、自衛隊も立川周辺のダンジョン封鎖と周辺のモンスター退治で、手が足りないから、今は拠点を充実させる時期なのかな。




ダンジョン改造してから、俺は皆のご厚意で休養を取っていると、モンスターが襲撃して来たと、門下生のオジサンが青い顔で俺のところに、話しを聞くとデカイ虎が攻めて来たとの事。




俺は武器だけ持ち普段着で急いで向かう。




遠くからでもよく解る、ワンボックスカー並みの大きさのホワイトタイガー1頭と、体長1㍍位のホワイトタイガーが2頭がゆっくりとこちらに向かって来る。




俺は新撰組以外退避させ、迎え撃つ事に、近づいて来ると大きなホワイトタイガーは血だらけで怪我をしている、俺達はチャンスと思い攻撃を仕掛けようとすると、いきなりホワイトタイガーが日本語、韓国語、中国語で話しかけた、俺達はビックリしながらも日本語で答えた。




「私達は人間を襲う気は無い、どうかこの子達だけでも良いので、食べ物を別けて欲しい」




「信用できる根拠が無い」




《スノータイガーが仲間に成った》




「へぇ」




「雅也さん、どうしたの?」




「えーと、スノータイガーが仲間に成った」




「・・・ぇぇえぇー」




「これで信じてもらえたか、私達はあなた達を攻撃出来ない」




俺だけ近づくと




「この子達を頼む」




大きなスノータイガーは横に倒れた、倒れたスノータイガーのおっぱいを探す様に2頭のスノータイガーが顔を埋めた、俺はシルバに大きなスノータイガーの治療を頼み、彼女達に子供のミルクを作らせた、歩美だけ子供を触りたがったが美咲に冷たく止められ、しぶしぶ手伝っていた。




おっぱいが出ないのか子虎達はミュウミュウ鳴きながらふみふみしていたが、俺が子牛用の哺乳瓶を近づけると、興味を示し飲み始めた、飲み始めると歩美に哺乳瓶を奪われたので、彼女達に任せ母親に近づくとシルバをおかげか、傷も治り寝ていた。




それからお腹いっぱいに成った子虎達も眠り、俺達も近くで見守る事に。




少ししたら、母虎が目を覚まし、俺はモグワイの肉を与え話す事に、子供を産む為にダンジョンに入って、子供を産み外に出ると全然知らない場所に成っていて、仲間とはぐれたらしい、それから仲間を探していた時にシルバーバックの群れに襲われ子供を守りながら逃げて来て、それから安全な方に逃げて来たが、子供がいてまともな狩りができず、ミルクも出なく成ったと。




なんで人間の言葉が話せるか聞くと、人間に寝ているところを襲われ人間を食べて、言葉を覚えた、ただ私達は神の使いと崇められて居たので人間は攻撃して来なければ襲わない。




(多分外国人盗賊を食べたから、日本語以外も喋れるんだな、悪人ならギリセーフで)




恩は必ず返すから、子供達が安全な巣を提供してくれないか頼まれた、俺も仲間に成ったからには仲良くやりたいし、彼女達を見れば子虎を拒否するはずもなく、俺は受け入れた。




ただ、デカイのと他の人が怖がらない様にスライムダンジョンの草原で生活してもらう事に。




彼女達にも伝えると、早速名付け会議が始まった。




決まった名前が神の使いと言う事で、母虎がマリア、雄の子虎がアポロ、雌の子虎がアナトに決まった。








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