第19話新たな武器


ついに道場と診療所の建設が始まった。


まだ、基礎工事しかしてないが、本格に始動した感じがする。




それと、稽古を2週間に1回に成り、門下生はスケルトンダンジョンでレベルアップ。


俺と彼女達は近場で攻略出来そうなダンジョンの攻略を始めた。




順調に進んでいる様に感じたが、問題は多い一番の問題が武器だ。




ゴーレムのダンジョンで、木と土と石までは何とか倒せたが、金属のゴーレムは大剣で何とか倒せたが、槍や弓では殆ど効果が無かった。




聖剣の様な、武器が手に入れば一番良いのだけれど、未だに手に入るのはスケルトンが持つ剣ぐらい。




そこで、俺は新たな武器を制作する事にした。




長老と長老の知り合いの、引退した刀匠が指導してくれる事に。




まずは、ナビの指導でモンスターの角や骨や魔核やスケルトンの持つ剣を鋼に練り込み、柔軟で硬質な金属を作る事から始めた。




鍛冶士のレベルも上がり、鍛冶スキルも増えて要るが、スキルが有るから簡単にできる物では無かった。




それでも、ナビのお墨付きが貰える金属が出来た。




金属を作るだけで1週間掛かり、俺は苛立ちを覚え焦っていた、師匠達に嗜めながらも作業に没頭した。




やはり、実際に刀を打ち始めると失敗ばかりで、俺の心が折れそうになる。




そんなある日、2人の人物が俺の元にやって来た。




見かねた刀匠がお孫さんの姉弟を呼んだのだ。




石川 椿さんと石川 刀士さん


ツバキさんは珍しい女性刀匠で、年齢は秘密らしいが、トウジさんが27歳で、姉が3歳年上と、教えてくれた。




それでも、未知の金属で刀を作るのは困難を極めた。




光明が見えたのは、レベルアップの為に姉弟とスケルトンのダンジョンに来てる時だ、刀士がスケルトンの砕けた骨を見て、これも使ってみようと言い出した、椿さんは気持ち悪いと反対したが、軽いのりで刀士は無視。




其からも、試行錯誤するも、満足する物は出来なかった。




しかし、刀士が軽いのりで刀を打つ時にスケルトンの骨の粉を刀に振りかけた。




椿さんは怒り喧嘩に成りそうに成るのを宥め、刀を打つと今までと違う波紋の浮かび上がった刀が出来た。




それを今までに無い切れ味で、最終試験の鉄パイプを斬る事に。




試し切りをするのは長老で、俺達は祈る様に見ていた、ゼンマイで動く様に長老が鉄パイプの前に構え、空気が変わる。




俺は唾を飲み込み、長老を見つめる。




長老の動きは早くスムーズに刀を振るった、刀は鉄パイプに吸い込まれる様に鉄パイプを切断。




誰も声も上げず、ただただ長老を見ていた。




「なんじゃこれは」と長老が叫ぶと。




辺りの時間も流れて始め、刃毀れしてないか刀を確認するが、刀にはキズ一つ無い。




俺達はついに新たな強化な武器を作った、建築に来ていた職人が引く位喜んだ。




椿さんが何か長い名前を付けたが、刀士の斬鉄刀と叫び、椿さんの付けた名前は何処かに行ってしまった。




刀士の足をガシガシ椿さんが蹴っていたが、俺は見ない事に。




其から、俺達は刀を打ち、11本の刀を作り、刀匠が鞘と柄を作ってくれた。




俺は刀匠の3人にここに残ってくれないか、頼むも自分達にも守る家族や弟子が居ると帰って行った。




勿論、材料を渡し、向こうでも作る事にすると誓い別れた。




其から、作った刀を新撰組に見せると、鉄パイプを試し切りしだして、終いには建築現場用の単管パイプまで切り刻み、職人を怒らせた。




(本当に脳金どもに斬鉄刀を持たせて大丈夫か?)






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る