第54話 大切な予定
月曜の夜帰宅して、ボクは泣きそうになった。何故って大切な予定をペンで腕に確かに書いていたのに、それが無くなってたからだ。
消えたんじゃないかって?いや、違う。
その特殊なペンは予定が無事に終わるまでけっして消えないものなんだ。なのに跡形も無くなってる…。
書いてることに安心しきってたから、明後日のことまでしか覚えてない。
この週末の報告会議は何時からなのか?
明日会社に行って確認すればいいじゃんって?
いや、それは出来ないんだ。何故ってこのペンはボクが発明したものだから、その効果をズルなんてせずに報告しないといけないからだ。
あぁ、どうしよう…。頭を抱えて部屋中を探す。ふと、何かが足に絡まった。ゴミかな?
拾ってよく見てみると、それはまさに僕の今週の予定たちだった。絡まってる黒いそれらを何とか広げてみたが上手く読めな……
ヤバーイ!!確か土曜日は彼女との結納なのに何時からで、場所はどこだっけ?
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