第31話 痴話喧嘩
「わたしの方が可愛いんだから‼」
「でもわたしのほうが目は大きいわ‼」
喧嘩する声が聞こえてきて、面白そうだったので急いで上着を羽織り、靴を履いて外に出てみた。
しかし、うちの前ではないらしく誰もいない。
おかしいぞ‼どこだ?
俺は暫く周りの様子を伺った。
すぐ近くに同じ種類の犬を散歩している人が二人いた。
どちらも飼い主は女性だ。
容姿は二人とも良くもなく悪くもなくといったところだ。
なぁんだ、この二人が何かトラブルを起こしたのかつまんねぇと踵を返そうとしたら連れていた犬が喋った。
「なんなのよ、この冴えないおっさんは!」
「ほんとほんと、何しに来たの?」
「……そっちこそ、チワワ喧嘩かよっっ!!」
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