第20話 時計の進み方
「君たちの中で気がついてる者はいるかな?」
大学の物理の授業中、ふと教授がこんなことを言った。
なんだろうと改めて耳を傾けると、最近NASAである事実が判明したのだという。
それは時計の進み方だ。
全世界、時間の進み方、時計の進み方は(時差は当然あるものの)全て同じだというのがいままでの常識だった。
だが実はそうではないという。
時計も人間と一緒で、その家もしくは建物内で人に見られて意識されているときは正しく動いているのだが、そうではないときは割と自由に進んだり遅れたり止まったりしていて、また再び人に見られると他の時計たちと時間を合わせているらしい。
世界中の時計同士、特殊な信号で繋がっているのでそんなことが出来、簡単には信じられないがそれが事実なんだそうだ。
「今回のこの発見によって人類の年の取り方にやはり違いがあることが確定した。
だから年齢より老けてる者がいるのだ。
私もだがな」
そう言って教授はハハッと笑った。
※あくまでもフィクションです(笑)
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