天国からの通信
@taka-
第1話 あいんしゅたいんです。こんにちは
僕はどこの工業高校にも一人ぐらいはいる、アマチュア無線部の部員。滝川聡。
アマチュア無線がどんな部活かというと、金銭上の利益のためではなく、無線技術に対する個人的な興味により行う、自己訓練や技術的研究[1]のための無線通信である。 (wikiコピペ)
が、しかし、僕は無線に興味があったから入部したわけではではない。
仲のいい先輩が「アマチュア無線、おもしろいよ。」と言って、誘ってきたのでなんとなく入っただけである。なので、無線の知識はほとんどない。
そのうえ、部活動のほとんどの時間は先輩がなんかやっているのを見ていたり、ちょっかいを出したり、トランプをしていたりしただけである。
それに加えて、仲のいい先輩は、最近卒業したので部員は僕一人。
だから僕は、この部活をやめたいと思っていた。
正直、あんまり面白くない。今一人になって感じていることは、とにかくつらい。
部長だからつらい。部活でボッチになったのがつらい。数学のわからないところを先輩に聞けなくなったのが一番つらい。
「はぁ、暇だな。」
と独り言を言ったあと、先輩が使っていた無線機を粗雑に扱う。
「なんか面白いことを言え」と無線機に言う。
無線機は、「ピロロー」と言った。
(はぁ、今日もういいや後の時間はパズドラやろ)
「ザー、ザー、ザー」
無線機が鳴る。
僕は、その時10連ガチヤ引こうかどうかを迷っていた。
「ザー、hello,ザー」と無線機が鳴る。
ん?ハロー?確かこういう時はトランシーバーを使って会話ができるんだっけ。
「あいむ じゃぱにーず あいきゃんと すぴーく いんぐりっしゅ じゃぱにーず おんりー おけい?」
と言うと無線機は
「ok ザー どうも あいんしゅたいんです こんにちは」と言った。
僕は悪ふざけだと思ったが、ちょっとだけ鳥肌が立った。
「れありー?」
と聞き返すと
「うん。本当 天国から通信してる」
といった。普通に日本語をしゃべってる。悪ふざけだな。
「天国かどうやって通信をしているのですか」
と聞くと、
「エジソンやガリレオ、ニコラテスラと協力して天国から現代に通信できる装置を作ったんだよ。」
僕はそれを聞いて「ふーん。悪ふざけにしてはちゃんとしているなと思った」と思った。
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