OLになりました!?

牛耳

第1話

引っ越して来たばかりの部屋で「明日、初出勤だ。頑張ろう」と言いながら夕方のニュース番組を見ていると自分が明日から働く会社の名前が画面に映る。


何々?「株式会社○✖️電撃倒産」


その後、会社の採用担当の人に急いで電話したら「今、君なんかに構っている暇なんか無いよ!!自分の次の仕事を探さなきゃいけないから。じゃあね。君も新しい仕事を見つけてね」と切られてしまった。


それから呆然とした私は、アパートを出て街中を虚ろな眼をしてトボトボと何を探して歩き回る。

こんな風に歩き回っても仕事なんて見つかる筈も無いのだけど・・・。


裏路地の電柱に『OL募集中、即決、即日採用、やる気のある方ご連絡ください』と言う張り紙を見つけその場でスマホから連絡をして近くの雑居ビル内でよく分からないボーっとした状態で面接、即採用された。

採用担当の男性が「今から君は、OL、つまり法外追放者、outlaw(アウトロー)だ。一切の法的保護が無い代わりに何をやろうと自由、その代わりに法的に存在もしないので殺されても何をされても文句は言え無い。真の自由へようこそ」とニコニコしながら告げた。

普通のOLだと思って飛び込んだのは、まさかのアウトローの世界だった!


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