第2話 宇宙都市リベルタ

私は気づけば、いろんな所に居た。

自分が意図していないうちに、何故か何も知らないところへと移動しているから。


国も、言葉も分からぬままそこで数日を過し寝て起きたら別の場所に居る。


それが私の常。


それが私の日常。


だから、ここに来た時に驚いた。


ここの言葉を私が理解出来たから。


ここの言葉を話せたから。


そして、ここで彼らの音を聞いたのだ。


デストピア


彼らの紡ぐ音は、私に初めての涙をもたらした。


何故涙が流れたのかは、分からない。


けれど、曲を聴いて唐突に胸に響く祈りと願い。


それを紡ぐ言葉と音楽。


気付けば私は泣きながら、唄っていた。

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