第4話 (ユメの気持ち)
ねえ、あなた、わかった?
ウチ、つらいねん。
地球は、有限の大きさしかなくって、資源には限りがあって、食料も水も医療も、足りてないところが山ほどある。
太陽の光から、エネルギーをもらって、植物は育ってんねん。ホンマやったら、全人類に行き渡るだけの穀物が、生産されているのに、実際は、餓えて死ぬ人が、ぎょうさん、おる。
再分配が、全然うまいこと、いってないんよ。
なんでや。
人間、何やってんねん。
ウチ、恥ずかしいわ。なんも知らんかった。
かんたさん、いい人なのに。
この人、将来、苦労する。
英語なんてな、ホンマ、できんでもええ。
ライバル蹴落とすために勉強してるんちゃうねん。
今、地球の危機やから、世界中の皆で知恵を出しあっていかんと、人類絶滅するねん。
皆で話をする時に、共通言語が必要やから、英語を勉強してるだけや。
ただ、それだけのことなんよ。
かんたさん。
そう言われたら、あなたは悲しむから、この気持ちは、内緒にしとくわ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます