質問

いある

パターンのおはなし

 さっそくだけど、悪いね。今回も毎度の如くまともな文章は書いちゃいないんだ。いやこれから書いていくわけだから実際にどうなるかはわからないけど、何となくそんな気がするんだ。今回僕が話そうとしていることは質問、というものなのだけれどね。みんな、質問ってどういうものかわかるかい。

 いや別にばかにしてるわけじゃなくってね。ただとりあえず確認してみただけさ。そう、質問っていうのは単純に気になってること、気がかりなことを相手に問いただす行為のことなのだけども。質問は厳密に言うと僕は二種類あると思うんだ。それはね、簡単な話なのだけど、『答えが分かっているか分からないか」。例えば授業中、先生に数学の質問をするとしようか。この場合は分からない→理解するために訊くという構図が成り立つわけだ。こうした状況では分かっている者から教えてもらうから一方通行ですぐに話が通じる。単純に分からないから訊く、それだけだからね。

 けれどもこの場合はどうだろうか。例えば付き合っている恋人同士が居たとする。その二人の片方がもう片方に質問をするわけだ。『私のことどう思ってる?』ってね。この場合、質問をされた側からすると好きにしろ嫌いにしろ、僅かに迷いが生じる。「どうしてこんな質問をするのか」、という疑問がね。質問に対する質問だ。そこが先ほどの構図と大きく異なる。端的な一方通行よりよっぽど複雑な関係だと言える。

 その一方で今度は質問側の意図を考えてみよう。確かにこの状況においても、先ほどと同じ、つまりは純粋な疑問の意思のみでの質問もあり得るのだが、異なるパターンもありえるのではないだろうか。そう、「相手の答えを確信したうえで確認のために」質問する、というパターンである。要するに相手がどう答えた、という内容よりも答えた、という事実を求めて質問するというものだ。

 そういった類の質問は、相手の答えが予想と違うと驚きや感動より先に落胆や困惑が生じる。だって答えが決まってると思い込んでるわけだからね。じゃんけんしようって言われていきなり殴りかかられるようなもんだから。

 …言っている意味が理解できない、という顔だね。ともあれそれも致し方ない。僕だって正直に言ってうまく表現できている自信が微塵も無いよ。それでもなお、僕はこうして駄文を執筆しているわけだが。なんだかね、文章を書いていないと落ち着かないことってあるだろ?え?ない、そう。君にもいつかわかるよ。

 まぁそんなわけで質問に対するこうした見解を離しているわけだが、日常のうちにもしかしたらこれって微妙に違うんじゃないか?って思うことは無い?それはきっと実際に違うんだよ。間違いなく。本人がそう感じたのなら間違いなく別物。たとえ数値が同じであろうともね。だからその感覚は大切にしていくべきだと思うよ。ありふれた日常に埋没するのは簡単だけど、その隙間や片隅にでも疑問を感じることができれば日常は非日常の集合体だと気が付ける。当然の様に飲み込む前に咀嚼すべきじゃないかな。

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質問 いある @iaku0000

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