第21話 目覚め

根深く残された私の症状の特徴は、身体の重だるさ、疲れ易さ、気力が湧かない、食欲がわかない、などだと思います。


急な強い不安、胸苦しさ、混乱、自己否定、他者への不信感、生きることの辛さ、などもとっさに出てきやすい症状です。


眠ることが、私の唯一の根本治療に近いものだと感じてきました。何かを取り戻すかのように、この1年間を、私は眠ることを最優先にしてきたように思います。


意識的にそうしていたのではなく、無意識からくる、どうしようもないような眠りの感覚がしていました。果てしなく現実から遠いどこかで、私の意識は懸命にエネルギーを取り戻そうとしている感じがしていました。


眠ることへの罪悪感にさえ勝てるその眠りへの欲求に、私はずっと戸惑い、でも受け入れるしかない感じで過ごしてきました。


少しずつ、少しずつ、その深い眠りのほうへ意識が行かない感覚が最近はしてきています。


あまりに眠っていたので、私の身体は感覚を失ったようになっています。

だから、最近は朝も昼も、ながらストレッチ、適当ヨガ的な動きで、少しずつ身体を動かそうとしているようです。


しなくちゃ、と思いながらズルリと眠りこんでいた日々があったので、少しずつ身体を動かせることは幸せです。


私の元来の特性に、身体がやわらかい、というところがあり、1年間動かさなかった身体も最初かちかちでも、しているうちに、すっと、やわらかさが戻ってきています。


そんなふうに意識と身体が目を覚ましつつあると、この頃感じています。

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