勇者に幼馴染を奪われた少年の無双剣神譚
コウリン
プロローグ
プロローグ~少年の出会い
「はぁ……はぁ……」
僕は走り続ける。
すでにフォスターを飛び出してから何日も経過しており、いったいどこを走っているのかも分からない。
不意に足に衝撃を受けると、浮遊感の後、顔や胸に激しい痛みを覚える。
どうやら木の根に足を引っかけて転んだようだ。
起き上がろうとしてももう身体のどこにも力が入らない。
もう……このまま眠ってれば死ねるかな……?
僕なんて生きてたって仕方がない。
何も出来なかった、大事な人を助けれなかった自分なんて死んだ方がいいや……
そう思うと意識がスゥっと遠くに飛んでいく。
ガサッ ガサッ
死んだように眠るリューシュの元へ、松明を持った誰かが歩いてくる。
「なんじゃい、こんな所でまさか人に会うとは思わんかったわ」
しわがれた声の人物は左手に松明を持ち替え、リューシュを右肩で担ぎ上げるとそのまま森の奥へと歩いていくのであった。
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