第7話 幼年期の終わり(2019-06-05)

人類の男性は、義務より解放された。


こんな事を書くと、なんか反対じゃないか?というような声が聞こえそうだ。

まぁ、実際に「女性解放運動」というような言葉はよく聞くけど、「男性解放運動」というのはあまり聞かない・・・いや、検索してみると結構あるな。

でも、ざっと見てみた限りだと、たぶん僕の言おうとしている事とは視点が違う。


僕が子供の頃は、父親は「一家の大黒柱」という言葉があった。

家庭の為に、父親がお金を稼いでくる。

たぶん、こうした「役割」があったから、男性の方が給料が高い、とか優遇措置があったんだろうね。

でも、そういった部分が不公平だ、という事で是正されつつある。

そして、それに伴って、男性たち諸君も今まで自分たちが務めていた役割を果たす必要性を感じなくなってきた、と思うんだ。


色々科学が発達してきたせいで、ややこしくなってきているけど、子供というのは女性しか産めない。

そして、そういった前提を元に、社会は自らを繁栄させる為のルールを敷いてきたんだ。

歴史学者じゃないから詳しくないけど、たぶん、古い社会の法律というのは、人が生物であること、生物の男女で、どのように役割付けすれば社会がうまく営めるか?というような事を元に発展してきているんじゃないかな?


しかし、今の社会は違う。

生物としての部分を無視して、「人間の尊厳」とかいうものを立てようとしている。

いや、違うな。

「人間の尊厳」という部分と、「生物としての人間」を元にした部分が対立しているんだ。

古くからの信仰などを元にした、原理主義とかそういった色が強い所は「生物としての人間」

「先進国」とか言われている部分は、人間という部分。

そして、社会の仕組みが、現在の人間の要求に対して成長しきれていないのかな?


うーむ。なんかうまくまとまらないな。


まぁ、無理やりまとめるとすると。

生物としての特徴を捨てようとしている人類は、新しい社会の仕組みが必要だと思うんだ。

そして、それがうまくいくかどうか分からないけれど。

それが、幼年期の終わり、と言えるんじゃないか?と、ふと思ったんだ。

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