第14話

 妻同士がイチャコラやってる間、私はどうすりゃいいんだ、君が相手でもしてくれるのかと怒鳴りつけましたら、よく解らん笑顔でにちゃあと笑いやがりまして、もじもじと手を後ろに挙動不審ですよ。そら見ろこんなオヤジの相手なんぞ嫌だろう、私だってさすがにそのくらいは察知できるよと、結局その申し出は断りましたがね。

 考えてもみてください、毎日会社で顔を合わせる同士ですよ、どんな顔をして仕事の差配をすればいいというのですか。まったく近頃の若い連中は考えなしというか、無鉄砲というか、片方では羨ましいくらいですねぇ。


 けれど、私も切羽詰まっているのは変わりません。重大なタブーだということは解っていながら、つい、インターネットに手が伸びてしまったのです……。あの、暗黒の薄い箱へと……。

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