鳥の心

煙のようにふわふわと深い森

硬い殻に潜る黄ばんだ虫は気味の悪い心で

小さな光を見つめてる


あの山に集まる鳥の群れは何をそんなに回転しているのだ

あの山に集まる鳥はなにに吸い寄せられているのか


空の月は深い緑で

味気ない匂いのする澄んだ無の香り


揺れ動く濃霧

森の骸と死の予感


苦し紛れだ

私は苦し紛れの妖精だ


たくさんの薬で埋め尽くされた小さな箱に

顔ごとつっこんで


ガリガリ

ガリガリ


その体は沢山の苦し紛れを身に宿す老樹


鳥の心よ、どうかその目を

鳥の目よ、どうかその共鳴力を

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