その穴には

蜂の巣のようになった心の

たくさん空いた穴に

欲の虫達が今日も

私のためにせっせと蜜をあつめる


甘くて 甘くて 私は肥えて豚になる


穴の奥でひっそり暮らしており


誰にも見えない 聞こえない

私は子供たちに私の声を託して

世界を見る


私はどんどん丸くなり

もうあの子達の見ている空を見ることはできない


その感触を味わうことはない

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