黄昏早く　うめいて緑　

白く伸びた影の虚ろさ

足もとに生えた草の根に

水と匂いがしみ込んで

心音に深く落ちてゆく

あぁ後悔　

雨の日に歩けばよかった

雨の日に歩けば澄んで消えた

光るメガネと雫のレンズ、静止の合図

止まって消えてかすかに震えて

血の流れはあっていますか？

死の勢いは皺に汚れて深いため息に

浮いて、裂けて

見えていたものを平べったく伸ばしてしまう

霞んでしまって擦った目には血の線が幾重にもヒビ割れ

我を忘れて往復する感情の豪腕

もっと戻れ　

せかす逆さ時計と狂った秒針

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